-もう大切な人を、大切だった人にしないために- 恋人や夫婦間のパートナーシップを対話によって紐解くサービス「yadorigi」をリリース (4/5ページ)
あなたが半分残した冷めた珈琲の向こう側の窓からは絨毯のようにひろがる枯葉の景色はなぜかよく覚えてるよ。
いつの間にかあなたにぶつけるのは詰ることばだらけになったし、あなたのことばには全く耳を傾けなくなった。そんなことをしたいと望んだことなんて一度もなかったはずなのに。
それでもあの頃、あなたは本当に大切な存在だったのです。
横で眠る気配が寝返りをうった。郵便配達の音がする。
昨夜は横で眠る大切な人に「もっと人の話を聞きなさい」と叱られて、ふて寝した。いつだったっけ。むかし似たようなことを言われた気が。
タイミング良く、今日は一緒にyadorigiに行く。ふたりで向き合い続けるのも少し疲れたから。間に立ってくれる人と一緒にこれからのふたりの関係性を見つめようと決めた。
今でもこんな調子だからあなたは夢に出てきてくれたのか。なんて、都合のいい考えか。
寝ても覚めても叱ってくれる人がいる、有り難い。
そろそろ起きることにする。豆でも挽きながらゆっくりと自分を見つめてみる。
温かい珈琲を準備したら起こしてやるか。暖かい気持ちを寄せ合って今度は三人で向き合おう。
今、そばにいてくれる大切な人を大切だった人にする前に。