南海トラフを引き起こす直下型の瀬戸内海中部地震発生 (2/3ページ)

週刊実話

そのため、地震の発生をいち早く察知して異常行動をとったとしても不思議なことではないのです」(前出・島村氏)

 瀬戸内海中部で起きた地震と、その後2カ月間の国内地震を追ってみると、南海トラフ震源域で発生したM5〜M6クラスの地震が複数回あった。

「2002年11月4日に瀬戸内海中部でM3.1、震度1が発生すると、半日後に日向灘でM5.9、震度5弱、2013年には瀬戸内海中部で微弱な揺れが起きると、その3週間後に淡路島でM6.3、震度6弱の強い揺れが起きていた。そのメカニズムは分からないものの、何らかの繋がりがあるようです」(前出・サイエンスライター)

 4月にはこんなニュースがあった。

 政府の地震調査委員会は、日本周辺の海底や全国の活断層で想定される地震の発生確率について、毎年1月1日の時点で計算し公表している。南海トラフで想定されるM8からM9の巨大地震については、今後30年以内に発生する確率は、これまで「70%程度」だったが、今回の公表で70%から「80%」に引き上げられたのである。

 防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。

「我々の立場からすれば、発生確率80%というのは物凄い数字。明日地震が起きても不思議ではないということです。防災という観点から言うと、国民の気を引き締める意味でいいことなんですが、これを額面通りに受け取っていいものか。内閣府は数値を上げたいらしいが、それに反対しているのが地震学者の先生方です。もっと言うと、こうした情報は国家機密みたいなものでしょ。公開しているのは日本だけですよ。例えば、南海トラフ巨大地震で多数の人が死亡し、インフラが破壊されて、経済がガタガタになるというのはいわば国難。公開している情報が正しければ、国難につけ込んで北朝鮮が日本海側に集結する可能性だってある。防衛省がよく公開を許しているなと思いますね」

 先の島村氏は今の地震発生確率自体に疑問を投げかけている。

「入力の条件を少し変えるだけで出力(結果)は変わってくる。近い将来発生するというのは理解できるが、いつになるかは誰にも分からない。今後、30年以内で起きる確率が80%というのは乱暴すぎます」

 とはいえ、南海トラフ巨大地震は刻々と迫りつつある。

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