評価は一瞬で決まる。裕福そうに見える服はその人を有能に見せる効果(米研究) (2/3ページ)
このように、さまざまなバリエーションを持たせて実験を繰り返したが、結果は常に一貫していた。裕福そうに見える服を着ている人ほど有能と評価されたのだ。

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・評価は一瞬で決まる。長く観察しようが無意味
写真が提示された時間は、1秒からほんの一瞬しか表示されない0.13秒までの3パターンあったが、有能さの評価はどの表示時間でも一貫していた。相手の能力に関する評価はほぼ一瞬で下されるし、時間をかけて観察してもらっても変わらなかった。
服装と能力に関係はないと告げても、服装を無視するよう頼んでも、無視したら賞金を与えると言っても、やはりこのバイアスが消えることはなかった。
職業や所得を教えても関係ないし、服装がフォーマルかそうでないかも関係ない。服装がにおわす経済的地位が、相手の能力の判断に強力に影響してしまっていたのだ。

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・服装のバイアスが持つ社会的な意味合い
このことが意味するのは、所得が低い人たちは、まず相手に与える印象の段階で不利な状況におかれているかもしれないということだ。
所得の低さは必ずしも本人の能力だけで決まるものではない。さまざまな事情から服装にそれほどお金をかけられない人たちもいるだろう。
そうした人たちは、自分が着ている服装のせいで、学校や職場あるいは面接といった場で不当に低い評価を受けている可能性がある。