アンジュルム、“不器用”メンバーが引退公演で見せた「成長ぶり」にファン涙

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アンジュルム、“不器用”メンバーが引退公演で見せた「成長ぶり」にファン涙

 12月10日、アイドルグループ「アンジュルム」の名付け親であり、サブリーダー・中西香菜の卒業公演『アンジュルム ライブツアー 2019夏秋「Next Page」中西香菜卒業スペシャル』が、豊洲PITで開催された。

 中西は、今公演を最後にグループとハロー!プロジェクトを卒業。と同時に芸能界を引退となる。2011年、前身グループのスマイレージに2期メンバーとして加入して8年2カ月。いかにも大阪出身っぽい愛嬌のある“ニコニコフェイス”でファンに愛されてきた。

 そんな中西のファンたちが涙なしでは見られない映像が、このライブ中に公開されたという。

「冒頭で、中西が加入してすぐのシングル『タチアガール』と『プリーズ ミニスカポストウーマン!』のレッスン風景が流れたんです。その様子が、今の中西からは想像できないドン臭さ。他のメンバーの踊るスピードについていけずに、立ち止まる場面もあったんです。いくら加入当時とはいえ、素人感がすごかったですね」(スポーツ紙記者)

 ここ最近のハロプロの新メンバーオーディションは、リーダーで同期の竹内朱莉のように、同事務所の研修生メンバー(ハロプロエッグ)=当時=が主になっている。一般の応募者の場合は、「各種プロダクションに所属していない者に限る」と規定があるが、実際には、読者モデルや子役エキストラなどの芸能界を経験している子ばかり。研修生出身でなく、一般応募でズブの素人だった当時の中西の恥ずかしい姿に会場は爆笑に包まれたが、映像の後に、ピンクの衣装を身にまとったメンバーとともに「タチアガール」を完璧に披露する中西を見て、ファンたちは「あの“かななん”が…」と彼女の成長に涙していた。

 そして公演の最後の卒業セレモニーでは、あるメンバーの成長が話題にのぼった。

「メンバーの佐々木莉佳子が、号泣することなくコメントを言い切ったんです。彼女は、現役でファッション誌のモデルを務めるほどの美貌を持つメンバーです。一見、クールビューティーな印象を受けますが、中身はかなり人情家。これまでの卒業公演では大号泣してコメントが言えない事態がお約束となっていました。終始、泣き出しそうな表情でしたが『中西さんの作ったアンジュルムというグループをもっともっと大きいグループにしていきたい』と、彼女らしからぬ頼りがいのある発言が飛び出したんです」(前出・スポーツ紙記者)

 湿っぽくなりがちな卒業公演もたくさんの笑顔が満開。終演後のダブルアンコールでは、中西が、最初の「タチアガール」とソロ曲「天使の涙」で歌詞を飛ばしてしまったことが、最後まで、彼女を惜しむファンたちの笑いを誘った。“不器用アイドル”の最後に涙は似合わないようだ。

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