ホンダCBX400Fはマニア垂涎!「バイク乗りガイド」

日刊大衆

写真はイメージです
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 50歳からの「大人の趣味」を提案するシリーズ第3弾は、熟年ライダーが市場を引っ張るバイク編。最近、移動ツールとしてではなく、趣味としてバイクを購入するシニア世代が急増中。かつてのブームを思い出し、興味を持っている人も少なくないだろう。そこで今回は、これからオートバイを楽しむためのアレコレを紹介していこう。初心者も必見だ!

■まだまだ「現役バリバリ」懐かし&憧れの名車に乗る!!

 1980年代に巻き起こったバイクブーム。当時、数々の車種が誕生したが、今、改めて当時のバイクに注目が集まっている。「80年代に生まれたバイクの中で、特に人気が高いのは“5大絶版車”。国内外から熱い注目を集めています」(元バイク雑誌編集長・中田朋樹氏)

 その5台とは、「ホンダCBX400F」「ヤマハRZV500R&RZ350」「スズキGSX1100Sカタナ」「カワサキGPZ900R」のこと。当時、青春時代を過ごしていた人には、名前を聞くだけで胸が躍る名車たちだ。「さまざまな規制で縛られている今のバイクと比べ、当時の車種は走行性能で負けないどころか、パワーだけなら上というものも少なくない。トガった性能のマシンが多いのも、マニア心をくすぐります」(バイク雑誌編集者)

 若かりし頃は手が届かなかった名車を、熟年になった今、求める人が続出。その結果、中古車相場は異常な高騰を続けているという。「特に人気が高いホンダCBX400Fは、状態が良ければ300万円超。中には500万円という値がつく車両まであります」(バイク販売店関係者)

 憧れの車両ではあるが、残念ながら、おいそれと購入できる価格ではない。さらに、頑張って購入したとしても苦労は続くようだ。「すでに30年以上経過したバイクですから、故障は当たり前に起きてしまいます。さらにオリジナルパーツは市場に出回ることが少なく、入手が難しいですし、値段も高価。また、バイク自体もその人気ゆえ、盗難対策にお金をかけないと、すぐに盗まれかねません」(前同)

 それでも欲しいという人は、“絶版車専門店”で購入するのが得策だ。「専門店では、車種ごとの壊れるポイントを把握しています。知識を持っている店舗で車両を購入し、アフターメンテナンスも任せるのが一番安心できるのではないでしょうか。いずれにしても絶版車を購入するには、相当の覚悟が必要となります」(前出の中田氏)

 人気車ゆえ、苦労も含めて楽しむのが吉!?

■現行モデルは多種多様!シニア向け「バイクの選び方」

 憧れの名車に乗れなくても、バイクの楽しさは変わらない。今では、初心者に乗りやすく、上級者を満足させるような機種が多数そろっている。ここからは、「バイク購入」について解説していこう。

 まずは、一番お手頃で乗りやすいクラス、125ccまでの原付&原付二種から。「まず注目したいのは、お金がかからないこと。このクラスは中古市場にも多くの車両が流通しているため、選択肢が多彩。しかも燃費が良くメンテナンス費もかからないので、お金をかけずにバイクを楽しめるのが魅力なんです」(中田氏)

 たとえば「シグナスX」なら、10万円前後でも豊富に中古車を見つけることができるという。「実用面はもちろん、趣味的な要素も加味するなら『クロスカブ』。この機種はファンが多く、オーナーたちの交流も盛んです。また、ロングツーリングをせず、街乗り中心でバイクを楽しむなら、電動バイクの『E-Vino』もモーター独自の加速感を味わえるのでオススメです」(前同)

 次に、バイクのボリュームゾーンとも言える中型バイク。このクラスは、各社のロングセラーが多く、購入しやすいのだという。「『ヤマハセロー250』は2005年。『ホンダCB400スーパーフォア』は1992年から販売されています。どちらも人気モデルですから、中古市場でもバリエーションは豊富で、かつ予算に合わせた車選びが可能。また、タイ生産の『カワサキNinja250』は、新車でも比較的安く購入できますよ」(同)

 さて、上級者向けにはなるが、「大型バイク」を選ぶなら、どんな機種だろう。「購入・維持することが難しい絶版車に通じるレトロな外観を持ちながら、現代の技術を備えているモデルがいいですね。また、憧れのブランドなら、“ハーレーダビッドソン入門編”とも言える『IRON883』がオススメです」(同)

●危険なお店選びは?

 実際にバイクを購入する際には注意点がいくつかある。まずは、店の選択だ。「特に中古車を購入する場合、店内がキレイな店のほうがいい。展示されているバイクが埃をかぶっているような店は、避けたほうが無難でしょう」(同)

 そのような店舗は、ちゃんとアフターケアをしてくれない危険性があるという。「これまでの経験上、店員の愛想が悪い店はもちろん、良すぎる店も注意したいところですね」(同)

 また、販売店関係者は、中古車購入時の店選びについて、こう語る。「長年、特定メーカーや車種を専門に販売を続けている店は、安心できるように思います。また、土・日や祝日にお客さんが集まっているようなら、バイクファンから信頼されている店だということ。アフターメンテナンスにも期待ができます」(販売店関係者)

 バイクを乗るために必要なのは車両だけではない。身を守るための装備品も、大事なアイテムだ。バイク未経験者には意外かもしれないが、実は二輪免許取得には、ヘルメットやグローブの用意が必須となる。「ただ、試験の前に何も考えずヘルメットを準備してしまうと、その後、購入したバイクと見た目が合わず、買い換えが必要になることも……」(中田氏)

 他には、ヘルメット同様、自分の身を守る胸部プロテクターをそろえるのもいい。「バイク購入後は、ぜひライディングスクールに通い、命を守るテクニックを学んでください」(前同)

 じっくりと自分にあった一台を選ぼう!

■乗るために再チェック!「バイク免許取得」の基礎知識

 当たり前だが、バイクを運転するには二輪免許が必須。普通自動車免許を持っていれば、50ccまでの原付バイクに乗れるものの、それ以上の排気量のバイクに乗るためには、車種に合わせた免許取得が必要だ。原付免許は別として、二輪免許を取得する方法は大きく2つ。教習所に通って習得するケースと、各地の運転免許試験場に出向き、学科や技能試験を行う“一発試験”のケースだ。特に後者は、スムーズにいけば費用を抑えつつ、短期間での免許取得が可能となるが、その反面、注意すべき点もある。

「何度も試験に落ちる可能性もありますし、試験を受けるための実地練習を試験場などで行えば、時間や費用は、それなりにかかってきます。基本的に一発試験は、なんらかの理由で免許を失った人が再取得を目指すためのもの。初めて二輪免許を取る場合は、ある程度の予算はかかるものの、教習所での取得が現実的でしょう」(バイク雑誌編集者)

 教習所によって、かかる費用は違ってくる。「教習所のコースの大きさによって、指導員が同時に何名の教習生を教習していいのかが変わってきます。そのあたりが、料金に跳ね返ってくるんです」(前同)

 もちろん教習料金が安いところを探すのがベストだが、何日間も通うことを考えると、教習所までのアクセスも重視したい。「いくら教習料金が安くても、アクセスが悪くてバスや電車を利用しないと通えないところは、交通費が別途かかってきます。仮に料金が高く思えるような教習所でも、送迎バスを無料で利用できたりするメリットがあるかもしれない。単純な料金比較だけでなく、トータルの費用で考えてください」(同)

 免許はバイクライフをスタートする大きな第一歩。心して挑みたい。

■思いっきり愛車を楽しむ気分爽快!ツーリングのススメ

 二輪免許を取得して、バイクを手に入れたら、ぜひトライしたいのが「ツーリング」だ。普通二輪免許で乗れる126cc以上のバイクならば、高速道路の通行も可能となるため、長距離ツーリングも楽しめる。

「バイクをいじったり、カスタムする楽しみもありますが、初心者がバイクの楽しさを気軽に味わえるのがツーリング。天気が良い日に、機動力を生かして思うがままにバイクを走らせる――。この楽しさは、実際に体験しないとわかりません」(前出の編集者)

 しかし、初心者では同行してくれるライダーがいないと不安になるだろうし、家族持ちなら自分一人で出かけることにも抵抗があるかもしれない。「最近は、ショップ主催のツーリングやメーカー主催のミーティングが数多く開催され、初心者ライダーを温かく迎えています。それらのイベントは、奥さんや子どもまで楽しめるものになっていることが多く、家族一緒でも参加しやすいのが魅力です」(前同)

 もちろん、一人でツーリングを楽しみたい人もいるだろう。ツーリングのコツ、それは“コース”に尽きるようだ。「初心者なら、あまり深く考えずに、目的を持ったコース設定をオススメします。たとえば“おいしいソバが食べたい”とか、“○○ダムの放水を見たい”とかですね。バイクで走ること自体を楽しむのがツーリングですから、コースはあまり気にせず、まずはドンドン走るのが一番!」(同)

 いつも仲間とツーリングを楽しんでいるという俳優の大鶴義丹氏からは、こんなオススメも。「ツーリングスポットとして道志や箱根が有名ですが、バイク好きの間で今熱いのが埼玉! 山や川など、さまざまな風景が楽しめる秩父は特にいいですね」

 さぁ、風になろう!

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