2枚のコンピューターチップ間で初の量子テレポーテーションに成功。情報を瞬間転送(英・デンマーク共同研究) (2/3ページ)

dani3315/iStock
・2枚のコンピューターチップ間で量子状態を転送
研究チームは、2枚のチップ内にもつれた関係にある光子のペアを作り出し、片方を量子測定するという実験を行った。これによって一方の光子の状態が変化すると、瞬時にしてもう一方のチップの光子の状態も変化したことが確認された。
「実験室に置かれたそれぞれのチップの光子に単一量子状態を作り出し、高品質なもつれのリンクを実証することができました」と研究著者のダン・ルウェリン氏は説明する。
「各チップはもつれを利用したいくつものデモを行うようプログラムされていました。一番の目玉は、2枚のチップのテレポーテーション実験で、粒子の量子状態を量子計測によってチップからチップへと転送することができました。この計測は、もつれのリンクを同時に崩壊させるという、量子物理学の不可思議な振る舞いを利用したもので、量子状態を受信チップの粒子に転送することができます。」

NiPlot/iStock
・量子コンピューティングのさらなる発展へ向けて
ルウェリン氏によると、テレポーテーションの成功率は91パーセントだったそうだ。
また、この成功のほかにも、もつれスワッピング(中継器を経由して、直接作用することなく粒子間で状態を転送すること)や最大4つの光子とのもつれを作るなど、量子コンピューティングにとって重要な機能を実行することにも成功したという。