「スーパー便移植」でボケと肥満を治す(3)糖尿細菌を抑えるワクチンも (2/2ページ)

Asagei Biz

そのため万全を期して、便移植のドナー候補の方には便検査、血液検査、内視鏡検査を行い、薬剤耐性菌をはじめ、各種感染症や結核などの検査を行っています」(大宮教授)

 こうした検査で合格が出たドナーにはその後、禁煙や禁酒、刺激物を摂らないなどかなり厳しい食事制限を課したうえで便移植となる。大宮教授の話を続ける。

「便移植は薬と違い、品質が均一でないことと、感染症のリスクが伴います。そのため、事前の検査に時間を要します。まだ保険承認された治療ではないので、当院では自費診療で約15万円ほどでドナー検査と便移植を行っています」

 便移植の認可を受けている4施設では治療適応の病名が挙げられているので、興味のある人は参考にしてほしい。

 欧米では便移植によるアンチエイジングや毛根の炎症抑制など、皮膚科疾患への応用研究も始まった。難病治療はもちろん、ボケ、デブの次に便移植がハゲを救う日も来るのではないか。

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