リチウムイオン電池の5倍。スマホ利用で一度充電したら5日間持つバッテリーが開発される(オーストラリア研究) (2/3ページ)

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・硫黄粒子が膨張するスペースを設ける
そこでシャイバニ氏らは、硫黄粒子に膨張・収縮するためのスペースを設けてみることにした。
一般にリチウム硫黄電池の電極には、膨張時のひび割れ防止対策として、内部の粒子を結合させるポリマーが添加されている。しかし新しい電池では、より少量の結合ポリマーを利用し、硫黄粒子同士が膨張しやすくなっている。
このポリマーは粒子を密集したネットワークにするよりも、一連の橋のように機能する。これがうまくバランスして、ひび割れを防ぎつつ、大容量の放電能力も維持されている。
硫黄は豊富に存在するうえに、非常に安い。そのため電気自動車のバッテリーコストやエネルギー供給網の蓄電コストを劇的に引き下げるだろう、とシャイバニ氏は説明する。

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・電池にまつわる倫理問題
ただしリチウム硫黄電池もまた、リチウムイオン電池と同じような倫理問題に直面するかもしれない。
リチウムイオン電池は、ニッケル、コバルト、マンガンといった素材を利用しているが、これらは高価で、埋蔵量が減少しつつある。しかもコバルトなどは、コンゴ民主共和国で子供が採掘しているといった、倫理面での批判もある。
「より安い電気が利用でき、かつより倫理的な電池を開発するために、抜本的なまでに新しい蓄電システムが必要です」と話すシャイバニ氏は、数年中にオーストラリアで事業化すること念頭に、プロトタイプの試験を行う予定だそうだ。