現役名医5人が「診察のウラ」を懺悔公開(4)利権構造に飲み込まれる医師 (2/2ページ)
冒頭で話に出た血圧もそうですが、体が老いに順応していく自然の摂理に身を任せ、体の異変を伝える症状がないかぎり医療には近づかない、というのが最大の防衛策になるでしょうね。
─ところで、皆さんは健診を受けていますか。
A (C医師のみ首を横に振ったのを見て)健診の受診が義務づけられている勤務医は別として、開業医で律儀に健診を受けているという話はほとんど聞いたことがない。医者は健診にさほど意味のないことを身をもって知っているし、症状が出てから必要な検査をすればいいと思っているからね。昔から言うだろ、「医者の不養生」って。この言葉は有言不実行をからかった「坊主の不信心」とは、まったく意味が違うんだよ。
【出席者プロフィール】
A=国立大学医学部長経験者(消化器外科医)
B=公立総合病院診療科長(内科医)
C=総合内科クリニック院長(老年内科医)
D=私立医科大学附属病院副診療科長(内分泌内科医)
E=民間総合病院診療科長(循環器内科医)
司会=医療ジャーナリスト