元ロッテ・サブロー氏が楽天へ移籍したワケ ファーム担当への転身、前職での甲子園取材は野望への布石だった? (2/2ページ)

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日程が重複した場合は球団の要請を優先しなければならないが、大村氏は専属契約を結ぶ大手メディアに「やりたい!」と要望し、高校野球の取材活動も行っていた。その高校野球の取材を希望した理由というのが、興味深い。

 「将来はゼネラルマネージャーや、トレードやドラフト、外国人選手の獲得を統括する様なフロント職に就きたいそうです。その一環で高校野球の取材を介し、将来のスカウティング活動や、自分なりの育成ビジョンを構築したかったようです」(球界関係者)

 千葉ロッテは大村氏の希望を聞いていたようだが、チーム編成職に「空き」がなかったそうだ。

 「石井GMはチーム強化、大村氏は育成という棲み分けになり、2人が情報を共有して行きます。大村氏はドラフトにも関わることになるので、希望する仕事に就けたわけです。ボビー・バレンタイン元監督の時代を知るロッテOBは、メジャー式のブルペン調整、キャンプ練習を体験しています。それは今でも『ロッテ球団の財産』として、一部が継承されています」(前出・同)

 大村氏の移籍により、“ボビー式の調整法”も楽天に流出することになる。

 楽天イーグルスは、ソフトバンク、巨人、80年代の西武とも異なる強靱な球団組織を構築しつつある。2020年のペナントレースは楽天が台風の目になりそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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