カルロス・ゴーン「爆弾手記」と「現地包囲網」(1)映画プロデューサーと商談 (2/2ページ)

Asagei Biz

「日々の活動をつづっていく中で、ゴーンがかなり気にしていたのは、外出時についてくる『尾行』の存在でした。実際には日産側が派遣していた警備会社の人間だったのですが、ゴーンは『日本の司法が常に監視している!』と弁護団にその正体を告発するように依頼していたとか。こうした『身の回りに起きた脅威』なども合わせ、手記の発表をレバノン人の知人に託していたのです」

 さらに、逃亡に先立つこと3週間ほど前の昨年12月上旬、ハリウッド映画の有名プロデューサーであるジョン・レッシャー氏(53)と都内の制限住居で面会したと報じられるなど、映像化についてもかなり具体的に話が煮詰まっていたようなのだ。

「ゴーンが考える映画のイメージは、95年に公開された『告発』(ワーナー・ブラザーズ)です。アルカトラズ連邦刑務所で受けた虐待を告発し、閉鎖まで追い込んだ実話で、理不尽で不遇な時を過ごす自分と照らし合わせているのでしょうか」(司法担当記者)

 主人公のゴーン被告が世界に向けて日本の司法制度を糾弾。そのエンディングは、晴れて無罪放免となったあと、無事レバノンに帰国する内容まで筋書きが決まっているという。しかし、それだけでは映画としてもの足りないと思っているようだ。司法担当記者によれば、

「昨年4月にフランスに出国して以来、8カ月会えずにいたキャロル夫人(53)への思いが強く、夫婦の愛を描いたロマンチックな要素も盛り込まれてくるかもしれません」

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