美女ざんまい「実話劇場」 風祭ゆきインタビュー (3/3ページ)
ライトを見たり男優さんを見たりすることで、“目が物を言う”んですよね。
――なるほど。あのやるせなくもエロい演技は薄目のたまものでしたか。そういえば当時、股間を隠すための前貼りがありました。苦労はしませんでしたか?
風祭 どういうわけだか、私はデビュー作の現場で自分で前貼りを作らされたんですよ。助監督さんにガーゼと粘着テープ、裁ちばさみだけを渡されて。何のことか分からず、とりあえず隠せばいいんだろうとパンティーと同じくらいの大きさで作ったら、こっぴどく怒られました。「誰が教えたんだ、この前貼り〜」って。助監督さんも男だし、きっと恥ずかしかったんでしょうね。その後はメークさんが小さく小さく作ってくれて、それでも映り込んでしまうからと、ヘアも剃ってましたね。あの頃のロマンポルノ女優はみんなツルッツルでしたよ。
その後の活躍はご存じの通り。一般映画、テレビ、舞台などにも出演しながら、ロマンポルノは『ラスト・キャバレー』が最後となった。’03年にはクエンティン・タランティーノ監督に請われて『キル・ビル』にも出演している。趣味は車の運転、ラケットボール。趣味で飼う大型犬ボルゾイとの散歩など、アクティブな毎日だ。
――4年前のロマンポルノ『ジムノペディ〜』では、看護師長として「初めてのレイプを止める役」を演じましたね。
風祭 そうなんです。出演が決まった時、監督さんは「面白いシチュエーションを作ろう」と思ってくださったらしく、当時の私へのオマージュにしていただいたんだと思います。ナースが患者さんのご主人に襲われているところに私が出くわし、「やめなさい!」って一喝するんですが、ある意味、感慨深かったですねぇ。
◆かざまつりゆき 1953年8月15日生まれ。デビュー作は’80年のロマンポルノ『赤い通り雨』。夫は映画・ドラマの作曲家・編曲家の長谷部徹氏。