「春の選抜」出場校予想(終)候補9校から絞られる「21世紀枠」3校は? (2/2ページ)

アサ芸プラス

平田が「野球人口拡大のために実施している野球体験会が中国地区各地に普及しているだけでなく中国大会でも自身が8強入りした」。城東が「県内屈指の進学校で部員数も少人数ながら創意工夫した練習で四国大会のベスト8まで進出し、まさに文武両道のお手本ともいえる」。そして本部が「編成整備計画で統合が健闘されたことがありながら、秋の県大会では全国大会常連の強豪・沖縄尚学に善戦した」。

 この4校の中では地区大会の実績も加味して考えると平田と城東の一騎打ちという構図だろう。ただ、前回の大会でも徳島県の公立校・富岡西が21世紀枠で選ばれている点が城東にはマイナスか。同一県から2年連続21世紀枠で出場校が選出されたケースは過去に5例あるが、その内の1つが徳島県だ(2010年の川島⇒11年の城南)。さすがに2度目の2年連続は「?」だろう。

 逆に平田にはこんな追い風の要素が。実は同校は15年と19年の過去2度、中国地区から推薦されたものの2度とも選外となり、21世紀枠の補欠校に終わっているのだ。あと一歩で甲子園ながら、チャンスを逃し続けているチームを別枠で選抜に出場させるというのも21世紀枠の趣旨の1つ。となれば、平田にとって三度目の正直となる今回、吉報が届くのではないだろうか。

 では、最後の1枠はどうなるのか。地区大会の実績からは敦賀と近大高専、そして城東が有利となる。ただ、敦賀はこれまでに春夏合わせて計21回の甲子園出場経験があり、城東は前述したように徳島県から2度目の2年連続選出となってしまう。一方で近大高専は“高等専門学校初の甲子園出場”という話題性があるうえ、部員全員が部活と学業を両立して資格取得目指している点も大きなアピールポイントとなっている。唯一の不安はこれまで21世紀枠で出場した私立校がわずか1校という事実。そして、過去に選出されたチームには県大会で敗退して地区大会に進出していなかったケースも意外と多く、そうなると浮上してくるのは伊香。

 伊香は練習環境が困難だという面は敦賀も同じだが、実は伊香には140キロの速球を誇るプロ注目右腕の隼瀬一樹投手がおり、彼を中心にした高い守備力で県大会ベスト4進出を果たした点が評価される可能性が残されているからだ。前回21世紀枠で選出された石岡一(茨城)が県大会敗退組ながら、やはりプロ注目のエース・岩本大地の存在が注目されたことも見逃せない。さらに、近畿地区は今回、一般枠では滋賀と京都からの選出が絶望的な状況にある点も伊香には追い風だ。最後のイスを巡っては近大高専VS伊香の争いで、やや近大高専有利とみる。

 果たして歓喜に湧く高校はどこだ。

(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=

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