『スカーレット』視聴率低迷を招いた3つの失敗 (2/3ページ)
まずは父、常治(北村一輝/50)の死だ。2019年12月25日の放送で常治が永眠し、おおいに涙を誘う感動回となったが、それ以降、物語をかき回してきた常治がいなくなったことで、ドラマがずいぶん落ち着いてしまった。喜美子の人生を波乱万丈にしてきたダメ父の常治こそ、物語に起伏を与えていたのだ。これは、あまりに早すぎる退場だったかもしれない。
次は“八郎さんブーム”まで巻き起こした、松下洸平(32)演じる八郎のキャラ変だ。うぶでかわいくて、でも芯が通った若手陶芸家にして喜美子の夫である八郎は、『スカーレット』の最注目キャラだったが、じょじょに喜美子の才能に嫉妬するようになり、かわいげがなくなってしまった。喜美子と少しずつ噛み合わなくなっていく八郎の姿は、ファンとしては、正直、見ていられない。
■松下洸平の人気も急激にトーンダウン
さらに最近では、弟子である三津(黒島結菜/22)ともいい感じになってしまっている。ドラマBGMに美しい弦楽器の調べが増え、まるで昼ドラのような様相を呈してきたが、八郎さんにときめいた視聴者にはつらい時間が続いている。これでは視聴率ダウンもしょうがない!
最後は前出の2点を受けて、女性陣が浮き足立ってしまっているということ。喜美子の空回り感が、見ていて切ないのだ。男勝りで気の強いヒロインゆえに、自分の気持ちを殺して気丈にふるまうシーンも多く、これは見ていてつらい。
また、今回、振り返った1月18日の放送では、富田靖子(50)が演じるマツが気になった。常治の死後、よりキャラが薄まった印象だし、なんだかふわっとした立ち位置にもはてなマークがともる。