「カフカのヘンタイ」って何? 思わず笑ってしまう「覚え違いタイトル集」制作理由を図書館に聞いた (3/3ページ)

Jタウンネット

ツボリます」
「こんなのでちゃんと目的の本をみつけるなんて図書館司書ってすごいですね」

レファレンスサービスの普及が目的 福井県立図書館(Asturio Cantabrioさん撮影、Wikimedia Commonsより)
福井県立図書館(Asturio Cantabrioさん撮影、Wikimedia Commonsより

Jタウンネット編集部は、2020年1月21日、福井県立図書館に詳しい話を聞いてみた。

覚え違いタイトル集の目的について、担当者は次のように話している。

「OPACというオンライン蔵書目録があるのですが、多くのお客様は検索しても見つからない方が多いのです。そんなとき、ヒントとして活用していただきたいと思ったのが、主な目的です」

また、図書館にはスタッフが利用者の図書探しなどを手助けする「レファレンスサービス」があるが、まだほとんど知られていないとのこと。レファレンスサービスの広報に努めるというのも、覚え違いタイトル集の重要な目的の一つだという。

「福井県立図書館のWebコンテンツを見ていただくためにはそこに『エンターテインメント性』、すなわち『面白さ』が必要だと思います。『覚え違いタイトル集』は、福井県立図書館のエンターテインメントコンテンツであり、図書館を知っていただく、訪れていただくための仕掛けなのです」(福井県立図書館担当者)

覚え違いタイトル集が「面白そうだから」と図書館に行ってみようというきっかけになれば、と担当者は語る。覚え違いはむしろウェルカムのようで「なにかヒントをくだされば探しますよ。探させてください」とのことだった。

担当者は、最後にこう力説した。

「レファレンスサービスというのは、実はどこの図書館でもやっていることなのです。福井県立図書館ではとくに積極的にPRしていますが、他の図書館でも同様に行っています。ぜひ、お近くの図書館のカウンターで本を探すときに、相談してみてください」

なるほど、久しぶりに図書館に行ってみるか。読者の皆様も訪れてみてはどうだろう。

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