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本好きのリビドー (2/3ページ)

週刊実話

それより驚くべきは、海外逃亡をいとも簡単にやってのけるゴーン氏の底知れぬ実行力と資金力だろう。諜報工作員並みの離れ業をやってのけたカルロス・ゴーンとは、いったい何者なのか?

 その人物像を紐解く一助となりそうなのが、『カリスマ失墜 ゴーン帝国の20年』(日経BP/税込1760円)だ。発売は昨年4月。フランスから日産の再建でやって来た男が、大リストラの果てにトップへと君臨するも、一方で不正に手を染め、会社内で凄絶な暗闘を繰り広げたとされる経緯を追ったノンフィクション。

 本著で目につくのは公私混同、強欲、収奪といった、企業の私物化に精力を注ぎ込む姿。その姿勢は今読むと、自らに不可能はないとでも言いたげだ。今回の映画のような荒唐無稽な逃走劇もまったく同様で、ゴーン氏とは不可能を可能にしてしまう男と言える。

 日本人にはない桁外れの欲望。思い通りにするためには手段を選ばない行動力。この男は、すべてが“想定外”。私物化した資産が膨大な逃亡の費用に使われたとしても、もはや後の祭りだ。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)

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人生9回裏の戦い方 竹書房 1,800円(本体価格)

★“諦め”の境地で楽に自由に生きていく

――2017年、70歳の時に胃がんの宣告を受けたそうですね。正直、どんな気持ちでしたか?
江本 人生も70歳近くなって、この後、「自分はどんな終末を迎えるのかな?」などと考えるようになっていた矢先、たまたま受けた検査でがんが判明しました。しかも、ステージ3の末期寸前だったことから、「これが、俺の死ぬ原因となるんだな」とある意味納得しました。もっとも、8年ほど前から糖尿病を患っていたので、血糖値には気を付けていたんですが、まさか、自分ががんになるとは思ってもいませんでしたね。

――がん宣告が自分の人生を見つめ直す“きっかけ”になったそうですね。どのように変わりましたか?
江本 人生の終わりを垣間見たこともあり、ふと自分の人生を振り返ってみるとよくもまぁ、いろんな経験や体験をしたもんだと妙に納得しました(笑)。もちろん、すべて自分が選んだ道であり、そこに後悔はありません。

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