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本好きのリビドー (3/3ページ)

週刊実話

親や他人に「これをやれ、あれをやれ」と指図されていたら、ここまでの納得感を得ることはなかったでしょうね。
 今は「残りの人生を楽しくすごしたい」と考えるようになりました。その結果、以前はあまり行かなかった旅行や、めったにしなかったゴルフの回数が増えました。

――江本さんの先輩には“粋な老い方”をしている方がたくさんいるそうですね。特に印象深い方は誰ですか?
江本 以前、たまたま打ち合わせがあった帰り道、偶然、かつてのスター打者、別当薫さん(元大洋ホエールズ監督など)が、住宅地を散歩している姿を見かけたことがありました。
 愛犬を連れ、下駄を「カラン、カラン」と鳴らしながら歩く姿に、「粋だなぁ」と心の中で思わずつぶやきました。あれほどの有名人が人前に出ずに、静かに余生をすごされている。老いた姿が印象的でした。

――今後はどんな老後生活を計画しているのでしょうか?
江本 とにかく自分の老い先が見えてきたので、身の回りの整理も含めて、仕事や遊びの計画を立てていきたいですね。もはや思い残すことはありません。今後は楽しく自由に老後を送りたいと考えています。最近、自転車を購入したので、街をぶらぶら散策したり、暖かくなってきたら、ハーレーでバイクツーリングも楽しみたいですね。
 人生、ある程度の節目にきたら病気やストレスを気にせず、ある種の“諦め”の境地で楽に自由に生きていくのがいいんじゃないでしょうか。
(聞き手/程原ケン)

江本孟紀(えもと・たけのり)
1947年7月22日生。高知県出身。高知商から法政大、熊谷組に進み、’70年東映にプロ入り。’92年には参議院議員に初当選。現在は、野球解説、講演会、執筆活動、野球界の底辺拡大等に力を注いでいる。

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