愛する人に嘘をつかれていたら。蒼井優『ロマンスドール』インタビュー (1/3ページ)
もしも愛する人に嘘をつかれていたら、あなたはどうしますか?
映画『ロマンスドール』は、そんなメッセージを投げかけてくる作品だ。
“ラブドール職人”であることを妻に隠し続けている哲雄(高橋一生)と、よき妻でありながら胸の中に秘密を抱える園子(蒼井優)。時間とともに複雑に変化していく夫婦の関係性が、繊細かつリアルに描かれていて、思わず自分の数年後の未来を想像してしまう。
今回の「恋するシネマ」は、『ロマンスドール』で園子を演じた蒼井優さんにインタビュー。2019年に結婚をしたばかりの彼女は、この役にどんな想いを込めたのだろうか。
■嘘をつくのも、ひとつの優しさ
――映画『ロマンスドール』を観て、まだ結婚していない身でも、同じ女性として園子に共感する部分が多かったです。蒼井さんから見て、園子はどういう人間だと感じましたか?
自分が男性だったら、一見「ものすごく理想の女性だ」って思うでしょうね。……かと思いきや、ちゃんとひどい部分も持っている。まったく完璧な人間ではないんです。
――哲雄だけじゃなく、園子自身も隠し事を持っている。そのあたりがリアルだなと思いました。
そうですね。あとは、カードの切り方が上手すぎる。先に相手の嘘を白状させようとするのは、ちょっとズルいかなって(笑)。でもそこが園子らしいんですけどね。
――蒼井さんは、嘘をつくのは得意ですか?
私、まったく隠し事ができないんです。サプライズも下手すぎて、友達にバカにされるくらい(笑)。だから隠し事をしていた園子はすごいなって。こんなこと、私だったら絶対に抱えきれない。
――よく「男性は嘘をつくのが下手で、女性は嘘をつくのが上手」とも言いますが、蒼井さんはそうじゃないんですね。
多分、私は隠すことを放棄しちゃってるんです。自分が楽をするために隠さない。思いやりが足りないのかもしれないですね。「相手のために嘘をつく」って、ひとつの優しさでもあると思うので。
――なるほど。