どんな美女にもまさる姫君!「源氏物語」ヒロインで極度のコミュ障・末摘花の恋愛エピソード【三】 (3/4ページ)
光源氏の経済援助に感謝する大輔の命婦(イメージ)。『源氏物語絵巻』より。
「お申し出は有り難いのですが……なぜご自身の睦まれない姫君にそこまで?」
すると光源氏は実に複雑そうな表情で答えます。
「……実のところ、もしも彼女がそこそこの美人で器量もよければ、ここまではしない。次の男性が現れた時の障りになるかも知れないからね。でも……あそこまでとことん不細k……ごにょごにょ……だと、その……却って忘れかねると言うか……私以外の男では、とてもお相手が務まるまいから……」
無礼千万にも程がある物言いではありますが、加えて生来のコミュ障でもある姫君に、次の男性が現れる見込みも薄そうです。
「はい……あなた様のそういうところ、わたくしは大好きです」
大輔の命婦はそう笑って深く感謝の意を申し述べると、報告のために帰っていきました。
ところで「末摘花」って?美女と見れば手が早く、それでいてアフターケアの疎かになりがちなプレイボーイですが、一度でも情を交わした相手を決して見捨てない優しさこそ、光源氏の魅力の一つ。