どんな美女にもまさる姫君!「源氏物語」ヒロインで極度のコミュ障・末摘花の恋愛エピソード【三】 (2/4ページ)
あまりのショックに光源氏は姫君に「末摘花(すゑつむはな)」という二つ名を贈り、覚束ない足取りで常陸宮の屋敷を去ったのでした……。
「却って忘れかねると言うか……」光源氏の優しさ「……命っ、婦っ!」
やっとの思いで屋敷に帰り着いた光源氏は、よくもあんな姫君を紹介してくれたものだとカンカンです。
「お許し下さいませ……わたくしも、あの豊かでお美しい御髪(おぐし)を拝見した限りで、きっと御容姿もそのようであると……」
すっかり恐縮してしまった大輔の命婦を前に、光源氏も気を取り直します。
「……まぁ、お顔を知らなかったそなたを責めても詮なきこと。もうその事はよい。これからは、かの末摘花の姫君と……そう、決して艶(なまめ)かしき仲ではなく、もっとこう、健全なおつき合いを……」
とか何とか言いながら、出来る限りの経済支援を申し出ます。これを聞いた大輔の命婦は大層喜びましたが、ふと疑問にも思いました。