柄本佑『知らなくていいコト』イケメン+キモメンのヤバい魅力 (2/2ページ)

日刊大衆

安藤サクラ(33)のインスタグラムから見える、理解あるパートナーオーラ。映画のPRなどで炸裂する人なつっこい笑顔。実の弟(柄本時生/33)が「兄ちゃんが世界一カッコイイ」と豪語しているというエピソードも、良いお人柄を感じさせる。

 182センチというスラリと伸びた高身長。賢そうなたたずまい。いい感じで響く低い声。今クールの柄本の評価急上昇に「カッコイイことは前から知ってましたー! みなさん気づくのが遅すぎますー!」と叫んでしまった古参ファンの方も多いのではなかろうか。

 柄本佑には、周囲に流されず本質を見ているような、静かな眼差しがある。「なんでもお見通しですよ、あえて指摘はしませんが」感。だからカッコいいのだが、ケロッととんでもなく残酷なことをやってしまいそうな怖さも、常に同居する。これがクセになる!

 私が柄本の作品で一番強烈に残っているのが、映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』だ。1970年代から80年代にかけて、写真誌『ウイークエンド・スーパー』などで世間をにぎわせた、白夜書房の名物編集長・末井昭氏の自伝を映画化したものだった。

■柄本佑にだまされてはいけない

 主演の末井氏を演じた柄本は、本当に不気味。薄く笑い、ねっとりと動乱の時代を渡り歩く。ダラダラと画面から流れ出てくるエログロな空気と、柄本の人を食ったような「嫌な横目づかい」が圧倒的だった。内容的に決して気持ちがいいとは言えない世界観だったが、柄本によって引っ張られ、感動すらしてしまった

 あの映画が呪縛のようになっていて、今、柄本がどんな好青年の役を演じても「いかんぞ! 柄本佑に夢中になると運命を狂わされる。しかしそれもアリか?」と悶えるクセがついている。ドラマ『知らなくていいコト』もそうで、柄本が正統派なイケメンすぎて逆に怖い。今後、とんでもなくバイオレンスな展開がドカンと来るんじゃないの? と身がまえている。いや、期待してしまっている!

 もはや褒めているのか、けなしているのかよく分からない記事になったが、彼が魅力的なのは間違いない。そのうえで「男前な役もいいけど、ヤバいままでいて」と願ってしまう。つくづく歪んだファン心理を膨らませる罪な俳優。これぞ柄本佑である。(田中稲)

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