オーナー表敬訪問で見えた原巨人の命運を握る“ポスト・山口鉄也”

Asagei Biz

原辰徳
原辰徳

 2020年の原巨人は“新しい神話”を作れるのか? 
 
 山口寿一オーナーが春季キャンプの激励に訪れたのは、2月8日だった。前日に長嶋茂雄終身名誉監督と電話したことを明かし、「伝言」として、“日本一奪回”への思いを告げた。

 ちなみに、その長嶋氏の訪問と激励が“キャンプの風物詩”となったのにはワケがある。

「杉内俊哉(現・2軍コーチ)がソフトバンクから巨人に移籍して、最初のキャンプとなった2012年のこと。長嶋氏が激励の意味で、杉内の肩をポンポンと叩いたんです。すると前年を4つ上回る12勝の好成績をあげ、以来、『長嶋サンに肩を叩いてもらったら活躍できる』というジンクスが巨人選手に広まったわけです」(ベテラン記者)
 
 その「長嶋サンに肩を叩いてもらいたい」「声を掛けてもらいたい」思いは、とくに投手陣に浸透。長嶋氏も、スタッフの誰かに聞かされていたのだろう。以後、キャンプ訪問の際には積極的に選手に声を掛けるようになった。
 
 そんな長嶋氏の伝言を預かった山口オーナーは今回、紅白戦をゲームセットまで見守り、フロントも一体となってサポートしているという強い思いを見せている。

「そうした中、オーナーは期待を寄せる選手として、昨シーズン途中に日本ハムから移籍してきた藤岡貴裕の名前を挙げていましたね。オフの背番号のシャッフルで、藤岡は『47番』を継承している。原監督も、『47番=山口鉄也』『勝ちパターンで使う好リリーバー』と位置づけています。藤岡が今季活躍すれば、ひょっとすると今度は、オーナーに称賛してもらえればという新しい伝説ができるかもしれません」(スポーツ紙記者)
 
 先発スタッフにやや不安要素があるだけに、今年の巨人は救援陣がカギを握りそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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