バレンタインのお返しで「いらないもの」4選
2月14日、バレンタインデー。
毎年1月頃から関連アイテムが店頭に並び、デパートでの催事や飲食店での限定メニューが登場するなど世間を賑わせるのが毎年恒例。
今のパートナーと過ごすバレンタインデーは今年で3回目になる私だが、ひとつだけ年々蓄積していく不満がある。
それは、「バレンタインのお返し」。
なんと、過去2回はお返しというお返しを貰っていない。なんてことだ。
■お返しはいるorいらない? 女性の本音
彼を含め、貰う男性側からすれば、「お返しが欲しいから渡されるの?」と疑問を抱くかもしれないが、その疑問そのものにセンスがない。
考えてみてほしい。モテる男性はそんなことを口にするか? いちいちバレンタインデーのお返しについてちみちみ考えるか? 口にしないどころか、考えないに決まっている。
少なからず、私の友人でモテる男は当たり前のようにセンスのいいお返しを渡す。それがたとえ、義理チョコだとしても。
仮に相手から「お返しはいいよ!」と前置きをされていたとしても、ちょっとしたお返しを贈るのが粋な大人なのだ。学生ではなく社会人なら、それぐらいの“おもてなし力”を身につけておいて損はない。
■ただし「嬉しくないお返し」に注意
しかし、世の中には貰って困るお返しも存在する。地雷なプレゼントは、誕生日やクリスマスだけではなく、バレンタインにも潜んでいるので細心の注意を払ってほしい。
◇(1)生花のブーケ
交際相手や夫婦ならセーフだが、そうでもない相手へバレンタインデーのお返しとしてお花……それも生花のブーケを贈るのは背筋が凍る怖さを孕む。あと、ペットがいるおうちだと、生花を飾れなかったりもする。
プレゼントの最適解と思えて、実は思わぬ形の地雷なのだ。
◇(2)コンビニやスーパーで売っているお菓子やデザート
せめて雑貨屋さんで購入してくれ! コンビニやスーパーで売っているお菓子やデザートが不味いとかではなく、これを渡されたらテンションが著しく下がる。だだ下がり。
テキトーに手配した感がすごくて、小中学生なら未だしも社会人ならもう少し考えられないかと心配になるチョイス。
◇(3)ミニタオル・ハンカチ
ブランドものだとしても、これらの好みは人によってこれでもかと分かれてしまう。
ブランドものならまだいいが、ディ○ニーやサ○リオだった日には頭を抱えてうずくまってしまうかもしれない。
私は塾や家庭教師の生徒ではなく、立派な社会人。キャラアイテムを持てなくはないけど、持ちたくない。
◇(4)マグカップ
無難に思えて、これもまた踏みがちなあるある地雷。
チェーン展開する雑貨店で購入したマグカップは被る可能性も高く、それでいて気に入っているもの以外の食器は想像以上に使い道がない。
なんとなく使われるか、フリマアプリで微々たる利益にしかならない出品アイテムとなるか。行き先は二つに一つ。
■女性が本当に欲しいホワイトデーのプレゼントは?
逆に私たち女性が心から欲しいと願い、祈るお返しはこれだ。
◇(1)デパコス(高級コスメ)
ショッパーを見ただけでテンション爆上がりな魔法のアイテム。やっぱり女性は誰だって、デパコスが大好き。
ただし、条件付きだ。
色物系はおすすめしない。あくまでも、ハンドクリーム・無色のリップアイテム(Diorのマキシマイザー、RMKのリップバームなど)・クレンジング・美容液・化粧後のミストといった肌の色や好みの色関係なく使えるアイテムを選ぶこと。
そうすれば、あなたの株は急上昇待ったなし。
◇(2)デパ地下のお菓子やデザート
ダイエット中の女性もデパ地下にある有名店のお菓子やデザートには、思わず手を伸ばしてしまう。それがデパ地下の魔力ともいえる。
会社などに持参する場合でも温度や持ち方に慎重になりすぎなくていいベイクタイプを選ぶといい。もしくは、プリンなどデスクで簡単に食べられるようなものも喜ばれるに違いない。
生クリームがメインのものや粉砂糖が沢山かかっているものは、女性の洋服やデスクを汚す原因と成り得るので避けよう。
◇(3)スパ施設のチケット
日々の疲れを癒すのは、そう、スパ施設。
最近ではSNSを中心に空前絶後のサウナブームが到来していることもあり、若者の“スパ欲”は年々熱が上がりつつある。
女性は女子会のようなノリでスパを利用することもあるので、ペアチケットを渡すのも手かもしれない。
恋人同士であれば、ラクーアやまたマッサージに特化しているオリーブスパへ一緒に行くのもホワイトデーの過ごし方としては最高だといえる。
◇(4)Amazonギフトカード
やっぱり嬉しいのは、ギフトカード。
その中でも、Amazonギフトカードは日用品や消耗品購入にも使え、ダイレクトに生活費の足しにもなるのですごく有難いアイテムなのだ。「何を選んでいいかわからなかったから、これで好きなの買ってよ」なんて渡せば、かっこいいこと間違いなし。
下手に選んで失敗するよりも、実用性を突き詰めたものを渡す。これが“おもてなし”ではないだろうか?
◇(5)スタバギフトカード
定番だとしても、貰えたら嬉しいのがスタバギフトカードのすごいところ。
今はLINEギフトで贈ることも可能だが、あえてシーズン限定デザインのカードを選んで渡すのも季節感があっていい。
けれど、気をつけてほしいのはその値段。500円や1,000円ではなく、最低でも2,000円程度贈るorチャージして渡そう。ドリンク一杯分はさすがにケチすぎる。
◇(6)高めのお酒
ワインやウイスキー、クラフトジン……。そういったお酒が大好きな私だが、いかんせん一本5,000円以上はくだらなく、高いものだと1万円超えもザラ。
ちょっと予算に余裕がある人なら、こういったお酒を瓶で渡すのも大人のお返しらしくて好感度が高い。お酒は種類によって好き嫌いが分かれるアイテムでもあるので、事前のリサーチはマスト。
◇(7)現金
言うまでもなく最強のお返し。LINE Pay、PayPayでも可。
見せてほしいのは大人の嗜み
自分が何かされたとき、恋愛感情ではなくても相手に好感や恩義があれば、何かを返したくなるのが普通ではないだろうか。そういう当たり前の動作に対し、「バレンタインデーだから」と悪い意味での言い訳をつけ、グチグチとした態度でいるのはちょっとダサい。
いい大人なら、感謝の気持ちを素直に表す。女性に目くじらを立てる出来事があろうが、ホワイトデーにはスッとお返しを渡せるのが大人ではないだろうか。
そういう行為、そういう嗜みをぜひバレンタインデーで身につけてみるのはどうだろう。
(マドカ・ジャスミン)
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