ソフトバンク、故障者続出でも天下が続く? 全球団が将来性を確信、“千賀2世”のデビュー前倒しか (2/2ページ)

リアルライブ

『(6人を)固定できないかも』と周囲に漏らしており、経験値の浅い先発投手が早々に打ち込まれてしまう試合も多くなりそう。そうなると、リリーフピッチャーは何人でも欲しいところ」

 尾形にも十分チャンスはありそうだ。もっとも、尾形、砂川は支配下登録を念頭にA班に振り分けたのではないという。「勉強させるため」だった。筆者も尾形のフリー打撃登板を見たが(3日)、前日に見た他球団キャンプの一軍投手よりも速い。この時点では前出のチーム関係者が「まだちょっと…」と早期の支配下登録は否定していたが、故障者の続出で状況は変わってきた。チャンスは十分にある。

 尾形は17年育成ドラフト1位でプロ入りした。尾形のことを某球団スカウトに聞いてみたら、「全球団がチェックし、将来性も確信していた」と言う。では、なぜ指名しなかったのか?

 「70人までしか支配下登録できません。才能はあるけど、一軍レベルになるまで5年くらい掛かるというピッチャーなら、全国にたくさんいますよ。支配下登録の人数制限もある以上、そういう投手は大学、社会人に進んだ後を見守っていくしかありません。育成で指名するにしても、カネが掛かるしね」(在京球団スカウト)

 選手を育てるには、カネが掛かるのだ。専用施設の確保もそうだが、ファーム担当コーチの人数も増やさなければならない。他球団が一軍クラスになるまで5年以上掛かると見て指名を見送った尾形を3年でここまで育てたのは、ソフトバンクの指導力の高さだ。とは言え、可能性を秘めた高校生を育成枠で大量指名できるのだから、ソフトバンクの天下は、まだまだ続きそうである。(スポーツライター・飯山満)

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