やきそばかおる「色っぽい声といえば、『壇蜜の耳蜜』は外せません」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔後編〕
全国のラジオ番組に精通する“ラジオライター”やきそばかおるさんとの対談・後編です。前回は、やきそばさんの“ラジオの目覚め”から、古き良き昭和時代のラジオ番組の思い出を語っていただきました。では、今オススメの面白いラジオ番組は?
ゆま「早く、知りたいです!」
やきそば「はい。まずは土曜深夜に放送されている『紗倉まなのマジックミラーナイト』(文化放送)です」
ゆま「あ~、まなてぃーだ。このコーナーにも一度出てもらったことがあります」
やきそば「そうなんですね。トークはもちろん、紗倉さんが“自由”にしゃべっていらして、面白いんですよ。紗倉さんはもともと、芸人の『とにかく明るい安村』さんと一緒に番組をやっていたんです」
ゆま「アハハ。楽しそう」
やきそば「男同士のノリの下ネタで面白いのは、ケンドーコバヤシさんがパーソナリティをされている『TENGA茶屋』(FM OH!)ですね」
ゆま「大阪の天下茶屋とひっかけて……」
やきそば「あのTENGAさんがスポンサーのラジオ番組です。こちらの番組にも、紗倉まなさんが出演されています」
ゆま「まなてぃー、すごいなぁ。トークも上手だから、ラジオのお仕事も得意なんだろうなぁ」
やきそば「ゆまさんもラジオをやってみては、いかがですか?」
ゆま「いやいや、私なんて。私は声がダメです。高すぎるし、あと緊張すると、ものすごく早口になっちゃう。よく噛んじゃうし」
やきそば「いえ、ラジオは多少噛んでしまうぐらいのほうが面白いんです。リスナーさんは、そういう人間っぽいところにひかれますからね」
ゆま「そうなのかなぁ」
やきそば「ちなみに色っぽい声といえば、月曜午後7時30分から放送の『壇蜜の耳蜜』(文化放送)も外せませんね。壇蜜さんがパーソナリティをされています」
ゆま「あ! その番組は私もゲストで出演させてもらったことがあります」
やきそば「そうですよね。僕も聴いていました(笑)」
ゆま「壇蜜さんは本当に声も色っぽいですよね。ラジオのときも決してベラベラしゃべらず、おっとりとしていて、知的で……。私も、あんなふうにしゃべれるようになりたい(笑)」
やきそば「本当に、あの声はイイですよね。癒されます」
ゆま「癒しといえば、私はやっぱり女性だからか、男性のパーソナリティの声にすごく癒されるんです。寝る前に聴いていると、落ち着くというか」
やきそば「なるほど。そんなゆまさんにオススメの番組があります。土曜24時30分から放送の『宮野真守のRADIO SMILE』(文化放送)です。宮野さんは声優さんなので声は当然素晴らしく、しかも出演者は宮野さんだけ。つまり、宮野さんが一人で話して、一人で笑っている。女性にすれば、恋人に話しかけられているような気分になるはずです」
■高田純次のラジオでのトークは面白い
ゆま「聞いてみます! ちなみに、やきそばさんは以前、高田純次さんのラジオでの発言集も書かれていましたよね」
やきそば「はい。高田さんってテレビのイメージが強いですが、実はラジオ番組も、ずっとやっていらっしゃるんです。で、とにかくラジオでのトークが面白いんです。テレビの場合、どうしても短くて面白いコメントを求められるんですが、ラジオは違う。それこそ、高田さんがくだらない話を延々としてくれるんです(笑)」
ゆま「へえー。少し抜粋させてもらうと“僕は普通の男とは逆で、普通時が21センチで、硬くなると8センチに縮んじゃうんだ”とか“俺は、股間から粉が出てくるから、『ミスター・パウダー』って呼んでほしいんだ”とか“キミ、少し影がある人が好きなの? 僕も夕方歩くと影があるんだ”とか(笑)。下ネタ多いですね……」
やきそば「いやあ、本当に高田さんは天才ですよ。この面白さは、なかなかテレビでは伝わらない。フリートークのラジオだからこそ、高田節も次々と炸裂するんです」
ゆま「やきそばさんは、そんな高田さんの発言集を集め続けること、なんと、1530選! これらは、やきそばさんのホームページ(『やきそばかおるのページ』)で発表されていますけど、ここまで集めてしまう、やきそばさんも、すごすぎです」
やきそば「いやいや。高田さんの発言集を発表したおかげで、『アメトーーク!』でも紹介されたし、雑誌のライターとして、初めてお仕事ももらえたんですよ」
ゆま「それも、ラジオを毎日チェックされていた賜物ですよね。今も毎日、聞かれていますか?」
やきそば「もちろん。一日中、ラジオを聴いています。実は今日も朝5時まで聴いていました(笑)。ちなみに今は『radiko』という全国のラジオ番組が視聴できるスマホアプリもあるので、本当に便利です」
ゆま「テレビやインターネットの動画も面白いけど、聴いて楽しむラジオも、やっぱり良いですよね」
やきそば「はい! 面白いラジオ番組はたくさんあるので、もっと大勢の方に聴いてもらいたいですね」(おわり)
やきそば・かおる 1975年 山口県生まれ。小学5年生からラジオを聴き続ける生粋の“ラジオっ子”。現在は『必聴ラジオ100』(三才ブックス)や『BRUTUS』(マガジンハウス)などの書籍や雑誌で、ラジオに関するコラムや特集の執筆などを行うライター・コラムニストとして活動中。全国各地のラジオを聴いており、雑誌などで年間のべ700本以上のラジオ番組を紹介している。