恐竜のコインだと!英国王立造幣局が50ペンス硬貨を3種の恐竜でデザイン
The Royal Mint
英国王立造幣局では、これまでにも国内で時代を問わず読まれている児童文学「クマのパディントン」や、ビアトリクス・ポターの「ピーター・ラビット」など、かわいい動物のデザインを50ペンス(約72円)硬貨に使用してきた。
これらの硬貨はコレクターたちの間で人気を博し、ピーター・ラビットの50ペンス硬貨に関しては、1枚数百ポンドの価値に上ったことも記録されている。
今回、王立造幣局は50ペンス硬貨を恐竜のデザインにし、発売を開始。硬貨には3種の恐竜が描かれ、発売日も3回に分けて設定されている。
・50ペンス硬貨に3種の恐竜がデザインされる
英国王立造幣局は3種の恐竜がデザインされた50ペンス硬貨を造幣局のウエブサイト『The Royal Mint』で販売開始した。
3回に分けて販売されるそうで、1回目は2月13日より販売開始となったメガロサウルスをデザインした50ペンス硬貨である。
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イグアノドンの硬貨は3月16日から、ヒラエオサウルスの硬貨は4月6日から購入可能だ。
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1枚の硬貨購入価格は10ポンド(約1430円)からだが、、色付けされた硬貨やシルバーならびにゴールドのプルーフ硬貨も20ポンド(約2860円)~945ポンド(約135000円)で販売しており、恐竜愛好家やコイン・コレクターたちによって既に完売している硬貨もあるようだ。
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・英国の自然史への貢献を記念して製造
今回の恐竜の硬貨は、これまでの英国の自然史への貢献を記念して製造・発売されることになった。
英国の生物学者および解剖学者だったリチャード・オーウェン氏は、科学史において「恐竜」という語を創設した人物で有名だ。
ヴィクトリア朝の有名な科学者だった同氏は、1842年に発表した論文の中で、メガロサウルスとイグアノドン、そしてヒラエオサウルスの3つの化石が共通した特徴を共有していることに気付いた後、「恐ろしく偉大なトカゲ」を意味し「恐竜」と名付けたと言われている。
ロンドンにある世界的にも有名な自然史博物館の事務局長クレア・マターソンさんは、王立造幣局とコラボした今回の硬貨について、このように述べている。
リチャード・オーウェン氏は、当博物館の創設者でもあり、「恐竜」という言葉を生み出した人物として、深い関連性を持っています。
歴史的にみても、恐竜発見の物語は非常に魅力的です。今回の恐竜硬貨は、あらゆる恐竜愛好家にとってその物語に更なる命を吹き込む価値ある商品となることでしょう。
・科学的かつ正確なデザインはコレクターらの人気も期待大
硬貨のデザインは、古美術家ロバート・ニコルズ氏により手掛けられた。
ちなみに、英国の硬貨で恐竜が登場したのは、今回が初めてだそうだ。
先史時代の獣が科学的かつ正確に表現されたこの硬貨は、恐竜愛好家だけではなくコイン・コレクターにも人気を呼ぶことがおおいに期待されている。
過去の50ペンス硬貨シリーズの人気を振り返っても、コレクターたちはコレクションとして全てのデザインの硬貨を購入する傾向があるため、今回の恐竜硬貨の需要もかなり高いと予想されているのだ。
王立造幣局によると、硬貨によっては限定生産されているため完売になるとそれまでのものもあるが、それ以外の硬貨は制限枚数がないため、1人何枚購入しても問題ないということだ。
References:Mirrorなど / written by Scarlet / edited by parumo