警察庁長官を襲った白昼堂々の狙撃事件、10日前に発生した地下鉄サリン事件との関連とは【未解決事件ファイル】 (2/2ページ)

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しかし、警視庁はマスコミに内部告発がされるまでの半年間、その事実を警察庁に報告しなかった。後に供述の裏付け捜査が開始されるが、凶器はおろか物証も得ることが出来ず、立件は見送られた。

 延べ50万人以上の捜査員が導入された警察庁長官狙撃事件。懸命の捜査が行われたものの、事件発生から15年後の2010年3月10日に時効が成立した。
 実は巡査長の他に、もう一人犯行を自白した人物がいる。2度の強盗により無期懲役の判決を受け、服役中の中村泰という男だ。彼のアジトからは10丁の拳銃と1000発以上の銃弾が発見された他、長官狙撃事件に関する新聞・雑誌のコピーが大量に発見されたという。犯行理由は「オウム真理教の犯行に見せかけて、警察が本気でオウム制圧に向かうように仕向けたかった」というもの。しかし、結局、中村も嫌疑不十分で不起訴処分となる。

 目撃証言と合わせて3人の容疑者が浮かび上がり、うち2人は犯行を自白した当事件。巡査長も中村も自白では単独での犯行を供述しているため、どちらかは嘘をついていることになる。オウム真理教の指示で実行し、後に麻原被告の裁判を見て幻滅して自白したと語った巡査長。中村はオウム信者ではなかったものの、オウム真理教の行為を止めるために犯行したという。当時、いかにオウム真理教の影響が強かったのかを物語っている。

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