「気楽にいこう」がモットーの国民性。ギリシャとギリシャ人に関する12のこと

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「気楽にいこう」がモットーの国民性。ギリシャとギリシャ人に関する12のこと
「気楽にいこう」がモットーの国民性。ギリシャとギリシャ人に関する12のこと

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 ギリシャと聞いて、何を思い浮かべる?パルテノン神殿?美しく青い海と白い建物?それともグリークヨーグルト?

 ギリシャを訪れたことがある人は、おそらくその国民性や文化・習慣を身近に経験したかもしれないが、その土地に住んでいない人にとっては思わず奇妙に感じる習慣や伝統は、どの国にも存在するものだ。

 というわけで、今回はギリシャという国と、そこに住むギリシャ人に関する国民性を見ていこう。
・結婚しても妻が夫の姓を名乗るのはほとんど不可能

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 ギリシャでは、結婚して裁判所に申請すれば夫の姓と自分の姓を2重で持つことは可能だが、それには多くの手続きと費用を要すと言われている。また夫だけの姓を名乗ることはよほどの理由がない限り、法的にほとんど不可能とも言われている。

 1983年までは、結婚後、妻は夫の姓を名乗ることを義務付けられていたが、法律が変更になり女性が夫の姓を持つことを禁じられるようになった。

 外国人の妻がギリシャ人の夫を持っても、役所で夫の姓を名乗ることができないと言われて大きくショックを受けたというケースは多いようだ。


・ギリシャ人の離婚率は低い

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 ギリシャは、ヨーロッパの中では離婚率が最も低い国として知られている。というのも、離婚したいとなると役所手続きがとにかく面倒な上に時間もお金もかかるからだ。

 ギリシャの法律では、結婚して6か月未満は離婚が認められていない。ギリシャ人にとって家族は全てであり家族の絆を大切にする人が多いため、妻は夫の姓を名乗れなくても離婚率が低いとされている。


・ギリシャ人はキスが大好き

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 欧米では、挨拶代わりにキスをする習慣がある国は多い。ギリシャもそのひとつで、片方の頬に1回ずつ、合計2回チュッ、チュッとキスをする習慣がある。

 ギリシャでは、男性同士でもごく普通に行われる行為なので、見かけても驚いてはいけない。

 家族や恋人、友人にはもちろん、ギリシャ人は数回会っただけの人にもキスでフレンドリーさを表すという。彼らにとってはごく普通の愛情表現方法なのだ。


・ギリシャ人は子供が大好き。接し方もちょっぴりユニーク

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 ギリシャ人は子供が大好きと言われている。見知らぬ子供にもフレンドリーに話しかけたり笑顔を向けたりする。

 一部では、ギリシャ人は赤ちゃんに唾を吐きかける習慣があると伝えられているが、実際に唾を吐くわけではない。あくまでもフリだ。

 ギリシャやルーマニア、ブルガリアなどでは、Evil Eye(イーヴィル・アイ)つまり「悪意に満ちた目」という考え方があり、人々に妬まれると悪意によって呪われ、妬まれた人が病気になったり死んだりすると信じられている。

 そのため、ギリシャでは赤ちゃんをみると「邪気祓い」の意味で唾を吐きかけるフリをして「flou, flou, flou」と3回唱える習慣がある。しかし、これを観光客の赤ちゃんにすると驚かれることは間違いないだろう。


・ギリシャ人は「シガシガ」をモットーに暮らす

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 フランスの「Que Sera Sera(ケセラセラ:なるようになる)」、沖縄の「なんくるないさ(なんとかなるさ)」のように、ギリシャにも「Siga-siga,(シガシガ)」という「気楽にやっていこう」という意味のモットーがある。

 ギリシャ人は、人生において休養は大切という考え方を神聖な権利だと考えている。急ぐことは彼らの中にはない。焦らず、ゆっくりと全てをこなす。後でできることは今しない。それがギリシャ人の生き方だ。


・ギリシャではシエスタは「メシメリ」と呼ばれる

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 スペインのように、ギリシャでも「メシメリ」と呼ばれるお昼寝タイムがある。習慣となっている時間は、通常2~5時の間だ。

 ギリシャでは、メシメリは「静かな時間」を意味する。暑い気候とスローペースな生活を続ける伝統があるからこそ、メシメリはギリシャの人には欠かせない。メシメリをするから、ギリシャ人は長生きするともいわれている。

 また、ギリシャでは騒音禁止の時間帯があり、夏の期間(4月1日~9月30日)は午後3時~5時半、午後11時~翌日午前7時まで、冬の期間(10月1日~3月31日)は午後3時半~5時半、午後10時~翌日午前7時半までだ。

 規則は厳しく、この時間帯に騒音問題を起こすと罰金が科せられるという。


・ギリシャはヨーロッパで最も地震の多い国

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 他のヨーロッパ諸国と比較しても、ギリシャは地震が多い国だ。マグニチュード6~7の地震は頻繁に起こっているが被害はそれほど大きくない。

 過去の地震で最も被害が大きかったのは1999年と記録されている。

 地震が多いことから、ギリシャでは大都市でさえ6階以上の建物があるのは僅かだそうだ。


・グリークサラダは地元ではビレッジサラダと呼ばれている

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A post shared by Aleksandra Sadłowska (@olasad.food) on Nov 2, 2019 at 11:22am PDT


 世界的に有名なグリークサラダ。その中身は、キューリやトマト、玉ねぎ、オリーブ、フェタチーズで、オリーブオイルとオレガノをかけたものだが、地元ではビレッジサラダと呼ばれている。

 ギリシャでは、フェタチーズはサイコロ状にカットせず、大きく切ってサラダに乗せる。時にパプリカやケイパーを乗せるが、地元ではレタスは使わない。

 ギリシャでグリークサラダを注文する時は、量が多いので2人で1皿をお勧めする。


・ギリシャ人はとても感情豊かで直球で気持ちを表現

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 ギリシャ人は、一言でいえばよく喋る。議論好きで、感情を隠さず直球で表現する。

 彼らの素直な感情表現は、パートナーと道を歩いている時にも発揮されるようだ。例えば、通りすがりに綺麗な男女と出会ったら、パートナーをお構いなしに目で追ってしまう。

 叫びたい時には歌い、歌いたい時には口ずさみ、周りの人も一緒になって歌う。そんな国民性なのだそうだ。


・ギリシャの男性はサッカーが大好き

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 実は、ギリシャはサッカーがとても盛んな国なのだ。UEFA欧州選手権では、2004年にギリシャがドイツやスペイン、イタリアなどの強豪チームをおさえて勝利を果たしたこともある。

 ギリシャの男性が興味のある会話は、主にサッカーと政治だと言われているほど、ギリシャの男性はサッカー好きだ。

 スタジアムに観戦に行く人も多いが、感情的な国民性ゆえ、試合観戦に熱が入り過ぎた男性ファンがスタジアムでどのようになっているのかは容易に想像できるだろう。

 ギリシャのサッカーに対するスポーツ愛は、学校の子供たちにも受け継がれていて、子供たちは休み時間になるとしょっちゅうサッカーをして遊んでいるそうだ。


・ギリシャ人はコーヒーが大好き

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A post shared by Kismet (Evosmos) (@kismet_coffee.reading_prive) on Feb 16, 2020 at 1:38am PST


 ギリシャで最も人気のある飲み物はコーヒーだ。2018年にはギリシャで4万トンのコーヒーが消費されたという。これは、コーヒーカップ50億杯にのぼり、1人当たり510杯の消費となる。

 世界コーヒー機関によると、ギリシャは1人当たり年間5.4kgのコーヒーを消費するとされており、国では世界17位にランクインしているという。

 特に高齢者がコーヒーショップでコーヒーを飲んでゆっくりと時間を過ごす人が多く、ギリシャ人にとって、コーヒーショップとコーヒーは欠かせないものだそうだ。

 ちなみに、フラッペ(冷たいコーヒー)は、ギリシャで発明されたということだ。

References:brightside.meなど / written by Scarlet / edited by parumo
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