羽生結弦が「強制退学」危機!ライバル“ネイサン”「将来は医者」との大差!!

今年2月に行われた四大陸選手権で初優勝を果たし、フィギュア男子史上初の「スーパースラム」(主要6大会制覇)を達成した羽生結弦(25)。しかし、そんな羽生がこの2年、勝利できていない最大のライバルが世界選手権2連覇中のネイサン・チェン(20)だ。
「羽生が優勝した2018年の平昌五輪以降、2人が直接対決をしたのは、昨季の世界選手権と今季のグランプリファイナルの2度ですが、どちらもネイサンが優勝、羽生は2位に終わっています。しかし、この敗北こそが羽生を奮い立たせ、“ネイサンは僕にとってスケートを続けるモチベーション”とまで言わしめている。一方、ネイサンも“ユヅはスケートの神だ”など羽生へのリスペクトは揺るがず、2人はいいライバル関係にあるといえるでしょう」(スポーツライター)
そんな2人だが、自身の力を最大限発揮するための“心の持ちよう”は正反対のようだ。
「羽生にとって、特に今はスケートが何事においても最優先。そして、自分にはスケートしかない、スケートがすべてだ、とストイックに自分を追い込んで力を発揮するタイプなのです。
もともと成績優秀だった羽生は、スケートと学業を両立させるため、2013年に一般入試で早稲田大学人間科学部人間情報科学科に合格。通信教育課程があったことが決め手で、当時、出場していた試合開催地のソチからスカイプを使って面接を受けていたことでも話題になりました。しかし大学に入学してみると、スケートと学業の両立は想像以上に難しかったようです」(前出のスポーツライター)
■入学後は留年を重ね、羽生は今春から大学8年生に!
大学入学後、羽生は“学業はスケートの二の次”と位置づけたようだ。
「スケートを優先するあまり留年を重ね、『女性セブン』(小学館)の3月5日号によると、羽生は今春から大学8年生になる予定だそうです。来年度中に卒業できなければ、退学せざるを得ない状況にまで追い込まれました。少し前までは“絶対に卒業する”と意気込んでいたそうですが、最近は練習漬けの日々のようなので、卒業は難しいかもしれませんね」(前出のスポーツライター)
名門大学に在籍しているという点では、イェール大学で学ぶネイサン・チェンも同様。だが「スケート第一」の羽生と違い、ネイサンには「将来は医者になる」という別な目標もあるという。それにより心にゆとりが生まれ、スケートにもいい効果が出ているのでは、という声も。
「2018年9月にイェール大に入学してから、ネイサンはスケーターと学生の“二足の草鞋”生活を送っています。大学の授業を優先して四大陸選手権も欠場したほどで、どれだけハードな生活なのかと心配になりますが、ネイサンにとってはそんな日々が心地良いそうです。
というのも、ネイサンは2020年2月号の『文芸春秋』(文芸春秋)のインタビューで、“大学で勉強をしはじめてから、新しい世界が開けた。世の中はスケートがすべてではないという当たり前の現実を実感し、気持ちが楽になった”と話しています」(前同)
■ネイサンが話した「ユヅと自分の決定的な違い」
ネイサンは羽生と自分の違いにも言及していた。
「羽生と自身を比較して、“ユヅは絶対に勝ちたいという気持ちを前面に出すことで驚くような力を出すことができる選手”、一方自身については“そうやって自分を奮い立たせるということが、性格的に向いていないと最近わかってきた(中略)。闘志を前面に出せば出すほど気持ちがからまわりして、体をうまくコントロールすることが難しくなる”とも話しています
“スケートがすべて”と自身をストイックに追い込み闘志を奮い立たせる羽生と、“スケートがすべてではない”ことが心の余裕につながり、本番で楽しむことで力が発揮できるネイサン。同時代に生まれたライバルながら、タイプは正反対の2人なのです」(前出のスポーツライター)
互いにリスペクトしながらも、おもしろいほどメンタル面は真逆の両者が次に顔を合わせるのは、3月16日に開幕する世界選手権の予定。2人がどんな演技を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。