死亡確認された女性、10時間後に生き返るという奇跡(ウクライナ)

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死亡確認された女性、10時間後に生き返るという奇跡(ウクライナ)
死亡確認された女性、10時間後に生き返るという奇跡(ウクライナ)

geralt/pixabay

 世の中には、心臓が停止し死亡が確認されたにも関わらず、奇跡的に息を吹き返すという事態が稀に起こりうる。

 今年2月、ウクライナで心肺停止し、死亡確認された高齢者の女性が、10時間後に生き返り周りを驚かせるという出来事が起こった。

 女性は、「神のご加護があった」と話しており、現在は完全に健康状態を取り戻し元気にしているという。

У Вінницькій області "воскресла" 83-річна бабуся, якій лікарі констатували смерть

・死亡宣告された83歳の女性

 2月17日の午前6時頃、ウクライナのストリザフカに住む83歳のクセニア・ディドゥフさんは、死の瀬戸際をさまよっていた。

 救急隊員は、早朝から3度にわたりクセニアさんのもとへ駆け付けていたが、最初の訪問時からクセニアさんがもう長くはないことを悟っていた。

 病院に連れて行ったところでなす術はないということを家族に話すと、家族も同意し、クセニアさんが旅立つ瞬間を見守っていた。

 やがて、救急隊員が去ってしばらくすると、クセニアさんの呼吸が停止した。死亡確認をするため、警察と再び救急隊員がクセニアさんの自宅へ駆け付けた。

 バイタルサインを確認し心電図を実施したが、クセニアさんの心臓の動きは全く見られず、救急隊員と警察がそれぞれクセニアさんの死亡を家族に宣告した。

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image credit: youtube

・死亡確認から10時間後、女性が生き返る

 家族らは、クセニアさんの葬儀の準備を早速始めた。地元当局はクセニアさんの死亡証明書の作成を依頼され、墓掘りが雇われ、地元の司祭が最終的な儀式を執り行う手配を進めた。

 しかし、クセニアさんが死亡してからおよそ10時間後、クセニアさんの娘が奇妙なことに気付いた。

 午後7時半頃、クセニアさんの頬に触れると暖かかったのだ。脇の下も暖かく、母親が生きていると感じた娘は、とにかく死亡証明書を破棄するために書類を破った。

 同日午後9時8分頃、クセニアさんは救急車でヴィーンヌィツヤの病院に搬送された。37年以上のキャリアを持つ集中治療担当ウラデミア・チェボタレフ医師は、クセニアさんがステージ3の昏睡状態に陥っており、生命の兆候がほとんど見られないと判断した。

 しかし、注意深く監視を続けていくうちに、クセニアさんは昏睡状態から意識を取り戻したのだ。

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image credit: youtube

 その後、医師によりクセニアさんは健康上問題がない状態であることが確認された。


・「神のご加護を頂いた」

 クセニアさんを診察した20年のキャリアを持つ別の医師も、「このようなケースは見たことない」と驚きを隠せない。

 クセニアさんは、その後地元メディアの取材で「昏睡状態の間、どこにいたと思うか」と尋ねられ、このように応えている。

私は、天国にいたと思います。父がすぐそばにいるように感じたので、父を呼んでいました。そこでの暮らしはどんなものか尋ねてみたかったのです。

でも、目が覚めました。すると白い服を着た人がたくさんいました。最初は天使かと思いましたが、お医者さんだということがわかりました。

私自身、看護師として多くの患者を救うために働いてきました。今回は、神様が私にご加護を与えて下さったのでしょう。


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image credit: youtube

 クセニアさんの葬儀の手配をしていた司祭も、クセニアさんが生き返ったことを聞き、「神の介入があったのでしょう。しかし、これまでこのような事は見たことがありません」と話しているという。

 なお、その後クセニアさんは1週間後に退院し、現在は年のわりには健康で、元気に過ごしているということだ。

References:Oddity Centralなど / written by Scarlet / edited by parumo
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