懐かしのあの歌「マイムマイム」実はイスラエルの音楽で出典はなんと「旧約聖書」 (2/2ページ)

Japaaan

「あなたたちは喜びのうちに 救いの泉から水を汲む(新共同訳)
/U’sh’avetem mayim be-sasson Mi-ma’ayaneh ha-yeshua(ヘブライ語)」

このフレーズは繰り返し使われて、この曲全体の歌詞を構成しています。

ちなみに「mayim」の意味は「水」「be-sasson」は「喜びのうちに」

この歌はエジプトで奴隷にされていたユダヤ人たちが「神から約束された地」である現在のイスラエルに戻り、乾燥した荒れ野で水源を掘り当てて歓喜している様子を表現したものだったのです。

同じ旧約聖書の『出エジプト記』には、ユダヤ人たちの指導者モーセが神の言葉に従って杖で岩を打ち、水を出させる場面が登場します。
ですから踊りの中にも、「マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン」というサビに合わせて掘り当てた井戸をみんなで囲んで駆け寄っていくような振付けが登場しているのです。

なぜ日本で一般に知られるようになったの?

それにしても、ユダヤ人たちが新天地で喜びを表現する歌が、なぜ遠い日本で学校ダンスの定番になったのでしょうか?

実はこの曲、アメリカでフォークダンスの定番として踊られていたもので、エルス・ダブロンによって1937(昭和12)年に踊りが振り付けられていたのです。

元々フォークダンスは、日本でいう「盆踊り」のような各国・地域の民族舞踊的なものを指していました。

第二次世界大戦後に日本を占領したGHQの教育担当者の趣味がフォークダンスだったことで、アメリカで踊られていたダンスがそのまま日本へ入ってきたのです。さらにアメリカのYMCA・YWCAなどの団体も、日本でフォークダンスの普及に尽力しました。

音楽に合わせてみんなで楽しく踊れるフォークダンスは、あっという間に全国へ広まりました。

昭和30年代以降になると、小中学校の学習指導要領にフォークダンスが取り入れられたこともあり、「マイムマイム」は「ジェンカ」「オクラホマミキサー」などと並び「学校行事で踊る踊り」の定番となっていきました。

「水が出たぞ!いやっほ~い!!」

とでも表現するべきノリの楽しい踊りは、終戦直後の娯楽に飢えていた日本人にとっては「mayim be-sasson」という歌詞に合わせて踊るにふさわしい、またとない娯楽となったことでしょう。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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