『イッテQ』『ポツンと』『麒麟』、“日曜夜の3強”に迫るコロナ危機!
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内村光良
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっている。
感染拡大防止のため、大勢の観客が集まるプロ野球、Jリーグ、大相撲などの中止や延期も次々に発表され、原則として在宅で勤務する「テレワーク」に切り替える企業も増えている。
また、マスクやアルコール消毒液の買い占めや、ツイッターでのデマ情報が拡散したために、トイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占め騒動まで発生。全国のスーパー、ドラッグストア、コンビニの店頭から、マスクをはじめとする衛生商品が消え、日常生活にも大きな影響が生じている
「新型コロナウイルスの影響はテレビの制作現場にも及んでいます。3月8日放送予定の『R―1ぐらんぷり2020』(フジテレビ系)は、制作する関西テレビが観客を入れずに生放送することを決定しました。
さらに今、テレビマンの間では、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』、テレビ朝日系『ポツンと一軒家』という、“日曜20時台の3強番組”への影響も懸念されています」(制作会社関係者)
日曜20時台にはお化け番組が3つ並んでいる。2月23日放送の平均視聴率でいうと、『麒麟がくる』が13.8%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『イッテQ!』は13.4%、『ポツンと』は18.1%を記録。3番組の合計でなんと45%以上にものぼるという。
■海外で取材拒否!?
「『麒麟がくる』では、合戦のシーンなどで大勢のエキストラに出演してもらう必要がある。IT大手のヤフーが、100人以上が集まる会合への参加を原則禁止したことからもわかるとおり、大勢の人を集めるのは難しくなるでしょう。
民放以上にコンプライアンスを重視するNHKですから、状況を見て、現場にも大人数が集まるような撮影はNGと通達を出す可能性も考えられます。そのため今後、『麒麟がくる』の撮影にも影響が出るのではないかと、テレビマンの間ではささやかれています」(前出の制作会社関係者)
『イッテQ!』にはどのような影響が出てくるのだろうか。民放キー局ディレクターは話す。
「『イッテQ!』は基本的に、レギュラー出演者の海外ロケの映像をスタジオの内村光良さん(55)をはじめとするタレントが見る、という番組構成なので、番組観覧の客を入れられない以外は、スタジオ収録にそれほど影響はないと思われます。ただ……番組の肝となる海外ロケに行けない可能性が出てきているんです。というのも、海外取材を予定していたある番組では、事前の了解が取れていたのに、海外の取材先から取材拒否を通達されてしまったというんです。
中国を発生源とする新型コロナウイルスですが、周辺のアジア各国、特に日本と韓国での感染者数が多いことから、日本人に対する警戒も強くなっています。ドイツでサッカー観戦中の日本人客がスタジアムから追い出されたり、パレスチナで日本人女性が暴行されたりもしていますからね。日本からのテレビクルーを避けたのかもしれません。『イッテQ!』といえば、タレントが海外で体を張る企画で番組が成り立っているといっても過言ではない。海外ロケや取材ができないとなると、番組の存続にも関わってくるのではないでしょうか。
また、すでに収録済の手越祐也(32)の中国ロケものも現在、お蔵入りになっているという話です。今はとても、中国で撮影したバラエティのVTRを放送することはできませんよね」
■『ポツンと』の現場はすでに疲弊……
さらに、『ポツンと』への影響について、前出の民放キー局ディレクターは続ける。
「同番組は、事前にアポを取らずに、ポツンと建つ一軒家を調べて、現地まで足を運び、取材交渉をして、うまくいったものだけ放送するというガチンコスタイルで制作されています。当然、いざ行ってみたら空き家だったなんてこともあり、10回行って放送できるのは1~2回程度だといいます。
これまでも放送できる取材対象が限りなく少なかったのに、新型コロナウイルス感染を危惧して取材を受けないという人も少なくはないでしょう。感染リスクの少ない人里離れたところに住んでいるのに、感染者が多く出ている東京から来たテレビスタッフとわざわざかかわりたくないと思うのは当然の心境ですよ。
すでに『ポツンと』の制作現場は疲弊していて、番組作りを担当する制作会社がどんどん離れていっている状況にありました。それがここにきて、コロナの影響で取材先がさらに限られるとなると、物理的にも、スタッフの精神的にも番組制作が難しくなるでしょうね……」
無観客で生放送される『R―1ぐらんぷり2020』が放送される3月8日、同時間帯には『麒麟がくる』、『イッテQ!』、『ポツンと』も控えている……。はたしてテレビ番組関係者の心境はいかに――⁉