飲酒していないのにアルコール中毒の疑い? 膀胱でアルコールが作られていた女性に驚きの声 (2/3ページ)
膀胱で発症した自動醸造症候群について、過去にも患者が確認されているそうだが、学術雑誌に研究記事が発表されたのは今回が初めてのケースだという。アメリカ国立医学図書館に寄せられた報告書によると、自動醸造症候群が最初に確認されたのは1972年の日本で、以後58件程が日本で報告されているという。アメリカでも数件程度報告されており、患者数から言えば、まれな病気と言えるだろう。
自動醸造症候群は腸で発生することが多く、極端な食事制限や、抗菌薬の使用、または小腸の切除を行った人がかかりやすいという。前記が引き金となって腸内の細菌バランスが崩れ、腸管内のイースト菌が増加した結果、摂取した食品の糖がアルコールに変換されるという。腸内で作られたアルコールが再度吸収されると、お酒に酔ったような状態となり、倦怠感、げっぷ、二日酔いなどの症状が出るという。
アメリカでは、運転中の飲酒検査にて、飲酒をしていないのにもかかわらずアルコール陽性反応が出て、この病気が発覚したケースが報告されている。こうした自動醸造症候群の症状は、抗真菌療法やプロバイオティクス療法によって、改善されるという。
医学が発達した現代でも、人体とはまだまだ謎の多い存在のようだ。