杉村太蔵の発言に同意の声 コロナ問題の中、高齢者の活発な外出が報告されている事情 (2/3ページ)

リアルライブ



 正常性バイアスの働きがあることによって、パニック状態に陥らずに済んだり、過剰な精神的なストレスを受けないといったメリットはあるものの、危機的状況から逃げ遅れたり、今回の場合では、ウィルス感染のリスクが高いというデメリットを孕んでいる。

 また、一部の無防備な高齢者のもう1つの特徴として、「経験則に偏った判断」がある。
 人の知能に関する理論には、「流動性知能(新しい場面に適応する能力・推論力・思考力・記憶力・計算力・集中力などの能力)」と「結晶性知能(日常で習慣化したもの・専門的知識・趣味など過去の経験によって培われた能力)」とに分けて考えるものがあり、人は加齢と共にこの流動性知能が低下し、結晶性知能が向上する傾向にあることがわかっている。尚、訓練次第では流動性知能を維持することも可能である。

 高齢者が結晶性知能に偏った判断をする場合、例えば、新世代の新しい文化を取り入れようとしなかったり、買い物をする際に新製品を選ぼうとしないといった形で現れる。
 新型コロナウィルスの場合では、例えば、「これまでウィルスに負けることなく生きてきたのだから、新型コロナウィルスも大丈夫」という見方をする人も出てくる。あるいは、流動性知能の低下によって、そもそも新型コロナウィルスという未知のウィルスの情報に対する関心度が低く、十分な理解がないまま無防備な行動に出てしまう要因になる。

 とは言え、高齢者だけがリスクを拡大させているわけではない。自分の年代は死亡リスクが低いからといって、危機感なく活動する若者もリスクを拡大させる要因の1つだ。厚生労働省の公式HPでは、「全国の若者の皆さんへのお願い」として、特に10代から30代に向けた注意喚起のメッセージが提示されている。どの年代であっても正しい情報を手に入れ、自分の感染リスクだけでなく他人の感染リスクへの影響も考えて、適切な判断をする必要がある。
「杉村太蔵の発言に同意の声 コロナ問題の中、高齢者の活発な外出が報告されている事情」のページです。デイリーニュースオンラインは、エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る