武士の身分を取り戻せ!明治維新の戦場を駆け抜けた甲賀忍者たちの武勇伝【上】 (2/4ページ)
戦国時代には六角(ろっかく)氏の盟友として室町幕府の追討軍を撃退(鈎-まがりの陣:長享元1487年~同三1489年)、敵軍の後方攪乱や地の利を活かしたゲリラ戦法など、大いに活躍したそうです。
武士への復帰を目指した甲賀古士たちしかし永禄十一1568年、六角氏が織田信長(おだ のぶなが)に敗れ去った後は信長に臣従を余儀なくされ、その政権を継承した羽柴秀吉(はしば ひでよし)によって改易(領地を没収)されてしまいます。
この改易騒動は後世「甲賀ゆれ(天正十三1585年)」と呼ばれましたが、平安時代より数百年の永きにわたって甲賀の地を代々支配してきた彼らにとっては、よほど激震的な出来事だったのでしょう。
一部の者は甲賀の新たな支配者となった中村一氏(なかむら かずうじ)や他国の大名に仕えるなど武士の身分を保ったものの、ほとんどは仕官も叶わず平民に身を落とすこととなってしまいました。
「……我らは平安以来の甲賀武士ぞ!たとえ平民に身を落とそうと、その誇りを忘れるな!」
そんな誇りから「甲賀古士(こうかこし。古くは武士であった者)」と称した彼らは、時代も移り変わって江戸時代に入ると、武士身分への復帰を目指して江戸幕府に嘆願活動を行います。