課金額平均7万円! 驚愕スマホゲー『FGO』の“沼”ぶり

日刊大衆

課金額平均7万円! 驚愕スマホゲー『FGO』の“沼”ぶり

 この1月に発表されたデータ年鑑『ファミ通モバイルゲーム白書2020』。昨年のゲームの動向がわかる調査となっているが、モバイルゲーム売上の上位を見ると、3位がパズドラの略称で知られる『パズル&ドラゴンズ』の522億円、2位が『モンスターストライク』の709億円、そして1位が『FGO』の711億円となった。

『FGO』の正式名称は『Fate/Grand Order』。基本プレイは無料のスマホゲームだ。

「同人サークルを経てゲーム会社となった『TYPE-MOON』が2004年に発売したアダルトPCゲーム『Fate/Stay night』が、アダルトゲームとしては例を見ない大ヒットを記録しました。

 その後、対象年齢を12歳以上に引き下げた“全年齢版”が販売され、テレビや小説など、多くの派生コンテンツが生まれました。その1つが『Fate/Grand Order』です。同作は熱狂的にユーザーに支持され、2019年にはアニメ化、2020年には劇場版が公開されることが決まっています」(ゲーム誌ライター)

 ちなみに、日本の『FGO』プレイヤー総支出額は、2020年1月31日の段階で約33億ドル(3631億7490万円)という、天文学的な数字となっている。これは、イージス艦が2隻買える金額で、全ユーザーを平均して実に「7万円」という課金額になるという。

なぜここまで多くのユーザー人気を博しているのか

『FGO』の魅力をユーザーが語る。

「無料とは思えないくらい、しっかりとストーリーが作り込まれています。ざっくり説明すると“人類滅亡を阻止するために、7つの時代へ飛ぶ第1部”と“1部の後日談で、新たな敵に立ち向かう2部”に分かれているのですが、どちらもテキストの量がすごい。テキスト総文字数は500万字以上で、単純計算で1冊300ページの文庫本40冊ものボリュームです。そして、ここが肝心ですが、物語に登場するキャラクターが非常に魅力的なんです。

 戦闘能力の低い主人公(性別は変更可能)は歴史上の偉人・英雄を“サーヴァント”と呼ばれる使い魔として召喚するのですが、これが非常にバリエーション豊かで、歴史・伝記好きにはたまらない。たとえばFateシリーズの顔となっている金髪碧眼の剣士は、『円卓伝説のアーサー王が実は女性だった』というコンセプトのキャラで、必殺技も聖剣にちなんだ『エクスカリバー』です。日本からも宮本武蔵や沖田総司が登場しています。実在・架空を問わず物語で“英雄”とされるキャラたちが、大胆にアレンジされて登場するのです。サーヴァントの総数は2019年の時点で240種類。まだまだ増えると思います」(24歳・会社員)

『FGO』は課金額が平均7万円。その魅力は?

 なぜ、基本プレイは無料で楽しめるゲームがここまで収益を挙げられるのだろう? 前出のゲーム誌ライターは語る。

「『FGO』は本筋のストーリーを追うだけなら、無課金でも楽しめるように作られています。しかし、キャラクターたちが非常に魅力的で、コレクション要素があるからついつい課金してしまう。彼らを集めるためには課金して“召喚”する必要があるのですが、声優の演技や、必殺技の演出がそれぞれ違っていて、コレクション欲をくすぐるのです。

 ひんぱんに行われる限定イベントもテキストが充実しており、それを楽しむためについつい課金してしまう人が多いんだと思います。ちなみに過度な課金を行うプレイヤーを“廃課金者”と呼び、ちょっとした社会問題になっています。

『FGO』で男性主人公の声優を担当している島﨑信長(31)も、正確な金額は明言されていないものの、2017年時点で“地方なら家が建つレベルの”課金をしていることが判明しています。また、知人の年収500万円のプログラマー(28歳・独身男性)は、多いときは月に20万ほど課金しているといいます。1年で総額約240万円ですから、車が買える額です。極端な例かもしれませんが、課金は無理のない範囲で楽しみたいですよね…」

 それだけの魅力があるということだが、くれぐれも使いすぎにはご注意を。

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