カモメが人間の持っている食べ物を狙う理由。カモメは人間の食べ物がおいしいことを学習していた(イギリス) (2/4ページ)
・スポンジで同様に実験すると…
カモメは、人間が手に触れた食べ物が地面に落とされると、1分とかからずそこに近付き口にした。
では、食べ物ではない場合はどうなのか。ケリー博士は、今度はスポンジを同様の1口サイズにして実験を行った。
するとカモメは、フラップジャックの時と同様同じ数だけスポンジに近付いたが、つつくことはしなかった。
カモメは、物の区別をする前に物に近付き、より近い距離で物のタイプを区別しているようだ。
つまりこれは、カモメは食べ物云々に関わらず、人間が一旦触れた物を魅力的に感じて引きつけられる習性があるということを示唆している。

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・カモメは「人間が食べ物を口にする場所=餌の場所」と認識
この種の行動は、社会的学習の形を暗示しており、カモメは他の鳥からだけではなく人間の手がかりを持って、それに大きく依存していることを意味している。
この実験の主導者で動物学者のマデリーン・グーマス博士は、ケリー博士とあわせて次のように述べている。
今回の実験では、カモメが単に食べ物の光景に惹かれるのか、あるいは人々の行動がカモメの注意を食べ物に引きつけることができるのかを調べたかったのです。
その結果、人間からの手がかりがカモメにとって餌を見つける方法として重要な役割を果たしていることがわかりました。
カモメは、魚や無脊椎動物を餌としますが、埋め立て地からの家庭ゴミや人間の食べ物も食べます。それは、「人間が食べ物を口にしている場所=餌の場所」と学習・認識しているからです。
そのため、人間が手に触れた食べ物や落としたり捨てたりした食べ物に近付く可能性が高いのです。