年収が上がる!? 視野を広げる3つの方法

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年収が上がる!? 視野を広げる3つの方法
年収が上がる!? 視野を広げる3つの方法

視野を広げたほうがいいよ、と周りに言われるけれど、具体的にどうすればいいかわからない……。そもそも視野って何? とお困りの方へ。

実際に相談を受けた就活生の視野を広げることで、初任給を200万円ほど上げた筆者が、視野の広め方を案内します。

■視野が広いってどういうこと?

視野を広げたほうがいい、と漠然と指導されることがあります。

ですが、若い頃に年を取った自分が想像できないように、「視野が広くなった自分」を今の段階で想像するのは難しいものです。

ざっくりと申し上げると、「視野が広い」とは、ものごとを大局から見られることを意味します。

例えば、あなたが将棋を始めたとしましょう。

最初は「飛車ってなんだっけ? 銀って後ろにも動かせるんだっけ?」と、駒の配置を学ぶだけでパツパツになるあなたも、数年後には対戦相手の強さがわかったり、さまざまな勝ち方を考えられるようになるはず。

このように周りや複数のやり方が見えている状態を、視野が広い、と言います。

■視野が広い人の3つの特徴

「視野が広い人」ってそもそもどういう方か、まずは見ていきましょう。

◇(1)社会と自分をリンクさせる

仕事において、視野が狭い人ほど「職場の人が好きか・嫌いか」だけで動いてしまいがちです。

好きな人だから、いい仕事を回してあげる。嫌いな人だから、大事なメールも転送しない……なんて人が、典型的な視野の狭い人です。

逆に、視野が広い人は「この会社にとってのメリットは何か」という視点で仕事を回します。

さらに視野が広い人ならば「社会をよりよくするために、この会社は何ができるだろうか。ひいては、自分はどう力になれるか」といった、「社会全体―会社―自分」の規模で物事をとらえます。

◇(2)「いま偉いだけの人」に媚びない

視野が狭い人は、よく「現時点で偉い人」に媚びます。そうすることで、いまの職場環境を居心地よくしたいからです。

ですが、視野が広い人は「これから偉くなりそうな人」「これから自分を引き立ててくれる人」へ融通を図ります。長期的なメリットを想定して、身のふり方を考えるのです。

◇(3)視野の狭い人を優しく切り捨てる

自分は視野が広い……と、思いたいだけの人は、視野が狭い人を公でバカにします。「好き嫌いでかわいがる後輩を決めるなんてバカみたい」といった悪口を言ってしまうのです。

視野が広い人は、視野が狭い人も会社に必要だと理解しています。

そして、視野の狭い人が「あの人キライ」と悪口を言っても、笑顔で受け止めます。

悪口に参加はしませんが、会社で居心地よく働いてもらうために、視野の狭い人のガス抜きをしてあげるのです。

一方、心の底では視野の狭い人を切り捨てているため、怖いとも言えます……。

■視野が広いと変わる3つのこと

では、視野が広いと何が変わるのでしょうか。

◇(1)年収が上がる

シンプルに、視野が広い人ほど出世しやすくなり、年収が上がります。新卒採用ですら、視野の広さは年収にかかわるのです。

志望動機を言葉にするのでも「社員の人柄に惹かれました」という学生より「私が作りたい未来はこうです。御社のビジョンは私が作りたい未来の世界と合致しています」と視野が広い学生のほうが、幹部候補に選ばれるからです。

◇(2)人間関係のストレスが減る

視野が広いと、嫌いな人が職場にできても「これも全体から見れば●●に過ぎない」と、大きな視点からものごとを理解できます。

その結果、嫌いな感情に支配されず、ストレスをためにくくなります。

◇(3)失敗が怖くなくなる

視野が狭い人は、「失恋」「クビ」などひとつの失敗で、人生が丸ごとだめになったかのような誤解をしがちです。

しかし、視野を広く持てる人は失敗しても「人生という長い道のりで、ひとつの失敗はいくらでもリカバリできる」と考えます。

アメリカの作家であるカーネギーの名言「失敗は成功の母」の通り、失敗を成功までの過程として受け止められるのです。

■視野を広げる3つのトレーニング

いま、視野が狭いなあ……と自覚している方。または、視野を広げたほうがいいとアドバイスを受けた方は、視野を広げるトレーニングをしてみましょう。

◇(1)破天荒な体験談を聞く

視野を広げる手っ取り早い方法は「いろいろな人生のパターンを知る」ことにあります。周りから自分が想像できないような、人生経験を聞きましょう。

例えば私が最近聞いたのは「一族全員が起業家の家庭」「高卒ひきこもりから、大学に入らず、いきなり大学院を受験して院卒になった人」「覚せい剤で逮捕された人の懲役体験」などです。

成功体験だけ聞いても、視野は広がりません。失敗談から信じられない話まで、幅広く話を聞いてください。

◇(2)ノンフィクションの本や映像で知見を広める

本の中でも特にノンフィクションの本は「周りにいない人の経験を知る」いいチャンスです。

私は中学生のころ『ワイルド・スワン』を読み、戦争・革命・飢饉・経済自由化と、めまぐるしく変わる中国で強く生きる女性の物語に衝撃を受けました。

そのほか、本が苦手な方には、事実をもとにしたドラマや映画がおすすめです。

Netflixで見られる『ナルコス』はいくら警察が努力しても麻薬取引を止められない苦悩を学べます。映画『ソーシャル・ネットワーク』からは成功を求める者が、親友と争う覚悟も必要だと知らされます。

ぜひ、身近なノンフィクション作品に触れてみましょう。まずは月1冊、月1本の作品から始めてください。

◇(3)学びをメモしていく

人や作品に漫然と触れても、学ばなければ意味はありません。そのときどきで、学んだことを一言でいいので、言葉にしていきましょう。

メモは1冊のノートにまとめて、たまに振り返ります。そうすると、いつしか自分だけの名言集ができていきます。自分で学んだ名言集は、視野を広げる力になります。

視野が広がると人生がもっと楽しくなる

視野が広がると、年収が上がってストレスが減る……って、とっても幸せな人生じゃないですか?

視野が広がれば、嫌いな人のことがどうでもよくなります。そして「自分がなんのために生きるか」「社会にどうかかわりたいか」という大きなテーマで物事を考えられるようになります。

ぜひ、人生を楽しむためにも視野を広げていきましょう。あなたの名言集ができる日は、遠い未来ではありません。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

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