ドラマの帝王・田中圭、絶好調のウラに隠れた落とし穴とは?

日刊大衆

ドラマの帝王・田中圭、絶好調のウラに隠れた落とし穴とは?

 田中圭(35)が絶好調、しかも好青年過ぎてつらい。今、最も勢いのある俳優の1人に挙げて間違いないだろう。

 3月15日に放送された『不協和音 炎の刑事VS氷の検事』(テレビ朝日系)で演じた、熱血漢の川上祐介役も素晴らしかった。弟役の中村倫也(33)と全然、顔が似ていない、と文句を言っていた自分の小ささを恥じるほどに!

 田中は健康的な精神を感じる演技が、本当にうまい。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の大ヒットも、彼のすくすくと育った感ゆえである。同性に告白されても「好き」という気持ちをスッと受け入れる垣根のなさ。これを彼が自然に演じたからこそ、あのドラマは説得力を持ったのである。

 人のいいあんちゃんを演じさせると最高だが、田中はインテリの演技も見事だ。『相棒』(テレビ朝日系)のサイバー対策部・若月も良かったし、『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)の頼りがいある上司・京極も見事だった。たぶん『不協和音』で中村倫也が演じていた、クールな唐沢検事役をやってもハマっただろう。

 演技だけではない。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)など、バラエティでもしっかりと好感度を上げるし、「性格よし、演技よし、立ち姿よし」と来ているのだから、隙がない。なさすぎる!

 田中圭の包容力をたとえるなら、ビーズクッションが入って変幻自在な形になる「人をだめにするクッション」だ。アクが強い俳優ぞろいでも、田中圭がそこにいれば、もうそのドラマは自然な「日常」になるのだ。なんという懐の深さ。なんという包容力!

■田中圭がこれからも活躍し続けるためには?

 が、だからこそ、私たちは彼のありがたみを忘れがちになる。その親しみやすさゆえ、いつもどこかに出て笑ってくれるのが当たり前と思ってしまうのだ。露出の多さは売れっ子の証。もちろんそれは喜ばしいことだが、飽きられる危険が高くなるし、批判も増える。土屋太鳳(25)を見ればそれがよく分かるではないか。

 4月からの春クールドラマでは、『らせんの迷宮〜DNA科学捜査〜』(テレビ東京)と『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)と、2本の出演が決まっている田中。主演映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』も待機中だ。体力持つの? 大丈夫!?

 現在、30代の男性俳優は激戦区だ。佐藤健(30)や柄本佑(33)など、ガツンとした個性の持ち主も多い。そのなかで埋もれず飽きられず、田中自身も摩耗せず、活躍を続けてほしい。長きにわたって芸能界を泳ぎきってほしい……と、勝手に親のような気分になって見ている。頑張れ、いや、頑張り過ぎるな、田中圭!(田中稲)

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