ある小学生が考案した「iPadを表す漢字」が超しっくりくると話題に (2/2ページ)

Jタウンネット

「新しいものを自分で作ってみる、というのは僕がよく子どもたちと遊ぶときのいつものやり方ですね。
自分で作ることで視点をひとつ上に上げて、有り物や既存のルールを俯瞰させたい、という意図があります」

つまり、自分で漢字を創ってみることで、漢字がどのようにできているのか、その成り立ちを子どもたちに考えてもらおう、というものだ。

石松さんと2人の子どもたちは、既存の漢字のパーツを組み合わせて新しい字を作った。自宅のホワイトボードに3人それぞれが好きなように新しい字を書いていくと、ボードは15分ほどでいっぱいに。

「何個くらいあったか覚えてませんが、ちゃんと成立したものは10個くらいでしょうか。誰かが作ったものを発展させていったり、既存の漢字を改造したものもありました」

生れた漢字は、身のまわりにあるものや、子どもたちが知っているものを表すものが多かったという。

「凹の上に凸をひっくり返して書いて『テトリス』とか。
傘という字は人が多すぎるのと横棒(テーブル)があるので『パラソル』と読むことにして、改めて『かさ』という漢字を作ったり」

と石松さん。子どもたちは漢字を分解したり、向きを変えてみたり、柔軟な発想で漢字を創っていったようだ。「傘」にはテーブルがあるからパラソルと読む、というのは字をよく観察しないと思い浮かばない発想だろう。

漢字の学び初めにこんな勉強の仕方をしていたら、新しい漢字を知るたびに「このパーツはこんな使い方もできるんだ」「このパーツが入っているからこんな意味なんだ」と楽しめそうだ。ひたすら書き取り練習をするよりも、漢字そのものへの興味をそそられる勉強法に違いない。

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