戸田恵梨香の「スカーレット」はなぜ視聴率が伸び悩んだのか

アサジョ

戸田恵梨香の「スカーレット」はなぜ視聴率が伸び悩んだのか

 女優の戸田恵梨香が主演した連続テレビ小説「スカーレット」(NHK)の最終回が3月28日に放送され、最終週(3月23~28日)の週平均は20.3%、全話の平均視聴率は19.4%だったことが3月30日、発表された。

 物語は、女性陶芸家の主人公・川原喜美子の波乱万丈の人生を描いている。陶芸の里、信楽で育った喜美子は、器に絵を描く絵付け工から陶芸家となる。やがて結婚し、息子・武志を授かるが、夫・八郎とのいさかいから離婚。その後、武志も陶芸家を目指していたが、白血病となり帰らぬ人となる。

 喜美子のモデルとなったのは、女性陶芸家のパイオニア的存在である神山清子さん。神山さんは陶芸だけでなく、白血病を発症した息子のために、骨髄バンクの必要性を訴えたことでも広く知られている。同ドラマで喜美子の作品として撮影されたものは、神山さんの作品が用いられた。

 残念なのは、終盤に向けて、視聴者が離れていったことだ。視聴者からは「(喜美子の奉公先の女中頭)大久保さんらの大阪編、おとうちゃんが亡くなるまでとか、本当に素晴らしかった。後世語り継がれる朝ドラだ! ぐらいに思っていたのに」「穴窯に取り組み、骨髄バンク設立までを勝手に期待したこっちが悪いのか」など、後半の盛り上がりがいまいちだったようだ。

「当時、男社会の陶芸の世界で、神山さんは大変な苦労をされました。でも、そのあたりはほとんど描かれていない。結局、何をもって川原喜美子という人物を描きたかったのかがわからないドラマでした」(テレビ誌ライター)

 主演の戸田の演技が光っていただけに、残念な終わり方となったようだ。

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