吸血コウモリは仲間が病気になると社会的距離をとっている。ただし家族の絆は強い(米・パナマ共同研究) (2/3ページ)

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Gabriel Mendes

・病気になったコウモリに対する仲間の社会行動を観察

 こうした社会行動に病気が与える影響を紹介する前に、まず「病気」と「社会行動」をはっきりと定義しておこう。

 ここで言う「病気」とは感染への免疫反応のこと。この間、コウモリは感染症との戦いにエネルギーを多く割き、ほかの行動をあまりしなくなる。

 また「社会行動」とは、仲間同士の身繕いや食べ物のシェアなどのことだ。

 テキサス大学オースティン校(アメリカ)とスミソニアン熱帯研究所(パナマ)の研究グループは、飼育しているチスイコウモリに細菌を注射して病気にし、それが社会行動に与える影響を観察した。

 エサ(牛の血液)はディスペンサーから与えられ、コウモリ同士は自由に社会行動できるようにされていた。

 またエサのシェアを促すために、注射に先立ち、定期的に一部の個体を26~28時間ほど隔離して、エサを抜いた。こうすることで、狩りに行かなかったか、行ったがエサを獲得できなかったときの状況を疑似的に作り出す。

 この条件で、彼らの社会行動が観察された。

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Kelsey Gaskins/iStock

・病気のコウモリは仲間と社会的距離を取っている

 すると、病気のせいで社会行動がまったくなくなるようなことはなかったが、多少の変化はあったようだ。

 病気のコウモリはあまり自分の身繕いをしなくなり、また健康な仲間からしてもらう頻度も減ったという。
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