球界重鎮OBの「プロ野球のレベルは下がった」は本当か? (1/4ページ)
新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて、開幕が延期されているプロ野球。
「待ちきれない」というのがファンの心情だろうが、そんな時こそ野球をもっと深く見るための知見を得てみてはいかがだろうか。
読売巨人軍で、40年間にわたりスコアラーや編成部スタッフとしてチームを支え、2009年のWBCでも、優勝の「陰の立役者」といわれた三井康浩氏は、『ザ・スコアラー』 (KADOKAWA刊)で、プロ野球の世界の知られざる裏側や、野球を見る際のプロの視点、「そこまでやるの!?」と思わずうなってしまうようなスコアラーの仕事の数々についてあますところなく明かしている。
今回はそんな三井氏にインタビュー。ここでは、今のプロ野球界で自身が注目している選手について語っていただいた。
インタビュー第一回 ■初回はボールが浮きやすい プロ野球スコアラーが語る神宮球場の怪 を読む
インタビュー第二回 ■2009年WBC世界一 「イチローの8球」の陰にあったドラマ を読む
■球界OBの「プロ野球のレベルは下がった」は本当か――今日本のプロ野球で攻略するのが難しいと思う投手はいますか?
三井:オリックスの山本由伸と、ソフトバンクの高橋礼でしょうね。山本の場合は緩急に加えてコーナーワークが良くて、スピードとキレがある。正直どうやって攻略すればいいのかわかりません。「その日調子が悪かったら打てるかも」というレベルの投手ではないでしょうか。
高橋礼は、シンプルにこれまでにいなかったタイプの投手ですから、それだけで難しい。投げ方が山田久志さん(元阪急ブレーブス)そっくりですが、スピードがあります。山田さんも現役時代はストレートが速いと言われていましたが、それでも130キロ台中盤でしたから。高橋のように、アンダースローから140キロ以上を胸元に投げられたら打つのは困難です。