読書好き・しみけんに聞いた「礎になっている一冊」とは? (3/5ページ)

新刊JP

――期待されることが苦手だったりするんですか?

しみけん:いえ、期待されても無視しちゃう。向こうは勝手に期待しているだけで、僕の気持ちとベクトルが合っていないでしょ、と。もちろん全力は尽くすけれど、三振して「あーっ!」って言われても…という感じです。

――その性格、まさにピッチャー型ですね。

しみけん:あ、そうなんだ! ピッチャーだと元巨人の木田優夫投手や元ロッテの伊良部秀輝投手が好きした。もうストレートが走っているときは手をつけられないというね。

――では、活字の方でしみけんさんの礎になった本はありますか?

しみけん:『クイズは創造力〈理論篇〉』という、第13回アメリカ横断ウルトラクイズの優勝者である長戸勇人さんが執筆した本です。「どうやってクイズを作るのか」という作り手側の心理を因数分解して解説している一冊で、確か中学生のときに読んでから、これまで一番読み込んでいる本かもしれません。

――作り手側の心理、ですか。

しみけん;はい。例えば、『「おもしろい」という言葉は江戸時代には「おもくろい」と言っていた』という一文が設問の中に出てきたとします。
ここで注目すべきは、「江戸時代には」という限定を表す言葉です。これはおそらく江戸時代の文献に「おもくろい」という言葉を見つけたけれど、他の文献では見つからなかった。つまり、いつ使われていたかは江戸時代以外裏が取れていない、という意味が込められているという作り手の側の状況や心理が分かってきます。

他に、クイズの回答は解説で「へー」と思わせるための前振りであるとかそういう心理が載っていて、これは僕が人と会話するときに、「なぜこの人はこの言葉をチョイスしたのか」「なぜこんな問いかけをするのか」を考える上での基礎になっていると思いますね。

――なるほど。

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