窪田正孝『エール』二階堂ふみを輝かせる“アゲメン演技” (2/3ページ)
かと思えば13年に藤原竜也(37)、岡田将生(30)がダブル主演したドラマ『ST 赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系)の黒崎勇治役のような、無口で武闘派というイケメン役もしっかりこなしてみせる。幅広い演技で、世の女性をキュンキュンさせてきたのだ。
そして今回の『エール』への主演抜擢だ。マルチな演技力を持つ窪田だが、今回の起用には成功しかイメージできない。その2つの理由を紹介しよう。
まず、今回の古山裕一役が、どう考えても窪田正孝にハマっているということ。子ども時代は子役の石田星空が好演しているが、気弱ないじめられっこでどこか陰があるキャラを窪田が引き継ぐと思うと、それだけでゾクゾクする。前述の『Nのために』の成瀬役や、ヒットドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の六郎役など、色気がありながら少しミステリアスという男を演じさせると、窪田は絶品なのだ。天才肌の音楽家という裕一役は、楽しみでならない。
裕一のモデルとなった昭和の大音楽家、古関裕而には、太平洋戦争時に自分の曲で戦地に送られていく兵隊たちに切ない想いを持っていたという逸話も残っている。戦中戦後が描かれる今作では、昭和の華々しい音楽の世界はもちろん、裕一の葛藤や苦悩する姿も大きな見どころとなるはずで、窪田が見せる芝居が今から楽しみだ。