JK×俳句×グルメ 異色のコミックが生まれた背景(後編) (2/2ページ)
寒い夜に作りたい白菜鍋レシピ、などなど。積極的に旬の野菜を取り入れれば、季節感溢れるレシピが食卓に並び、会話が弾みます。
旬の野菜を食べると健康にも良いです。春夏秋冬、四季折々の季節を感じるレシピをチョイスして作れば料理のレパートリーが増えるかもしれません。
――佐倉さんが俳句に興味をもったきっかけについてお聞きしたいです。
佐倉:私は、母から俳句の楽しみ方を教わりました。母は、正岡子規さんの俳句を覚えては、私に聞かせてくれました。振り返ると、日常の1コマにはいつも俳句がありました。
母と料理を作り何気に一句。平穏無事な毎日に感謝して過ごせる日々。そこには、いつも子規さんの俳句がありました。母から俳句の親しみ方を教わり、人生に楽しみが増えたと思います。
――もうすぐ春がやってきます(取材日は3月上旬)。最後にこの時期にぴったりの句を一句ご紹介いただきたいです。
佐倉:夜桜や上野を通る戻り道(正岡子規)
これは100年以上も前に詠まれた春の句です。上野と言えば、江戸時代から続く桜の名所、上野恩賜公園が有名ですが、当時の子規さんも上野の桜に魅了され、数百もの見事な桜並木の桜を見ながら、花見客を余所目に夜道を歩いたのではないでしょうか。
咲き誇る桜に見とれて歩くうち、いつの間にか桜並木が途切れ、もと来た道を引き返すことになった上野の戻り道。上野の桜は「いま」も「むかし」も変わりなく美しく、子規さんの一句も「いま」も心に響きます。この本を機に、俳句に親しむきっかけになれば幸いです。
(新刊JP編集部)