安倍首相「センスゼロ動画」に無念・星野源と不本意・YOSHIKI
ミュージシャンで俳優の星野源(39)がインスタグラムに投稿した楽曲『うちで踊ろう』が、国家規模の問題になりつつある。
「本来は、星野がギターで弾き語る曲と、他のアーティストたちがコラボするという企画でした。4月2日に発表されると、伴奏やコーラス、ダンスを合わせたコラボ動画がSNSに多数投稿され、岡崎体育(30)、俳優の大泉洋(47)や女優の石田ゆり子(50)、元レスリング世界女王の吉田沙保里(37)、芸人の渡辺直美(32)など、ジャンルを超えた数々の有名人が“おうち時間”を楽しむこの企画に賛同。そこまでは大成功だったんですが……」
しかし、4月12日になって様相は一転。安倍晋三首相(65)が、星野の動画に自宅でリラックスする様子の自身の動画を合わせて、ツイッターに投稿したのだ。
「愛犬を撫で、紅茶を飲む安倍首相の姿に対し“あまりにも時勢に合ってない”“休みたくても休めない人のことを考えているのか”“音楽の政治利用だ”“貴族か”と非難が殺到。またたく間に大炎上したんです」(全国紙記者)
騒ぎの大きさに、星野は同日深夜にインスタグラムのストーリーズにコメントを投稿。「ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」と、特別な関与を否定した。
「星野はそれまで、投稿されたコラボ動画を自身のインスタグラムでコメント付きで拡散していました。よりたくさんの人と『うちで踊ろう』を共有したい、という意図でしょうね。ただ、安倍首相の動画は他のコラボ動画のようにシェアされていない。“皆が楽しくおうちで過ごせるように”とはじめたプロジェクトに起きたまさかの事態に、怒りを覚えているかもしません」(音楽誌記者)
■著名人からも批判の声が殺到
13日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、お笑いコンビハリセンボンの近藤春菜(37)は「コラボしている人は皆、星野さんの歌の素晴らしさに共感し、自分の立場で何ができるかを考えているから良い輪が広がっている」と分析し、「国のトップという立場や役目を考えると、国民を喜ばせたり安心させたりするのに、この発信ではない。これはちょっと違う」と抗議。司会の加藤浩次(50)も、「バカにされているような気がする」と怒りをあらわにした。
『凶悪』や『孤狼の血』で知られる映画監督の白石和彌(45)は、「これほど無神経な人間を他に知りません。そんな人が日本の首相。どれほど苦しんでいる人がいて、星野さんがどんな思いで動画を作ったのか。想像力のカケラもない人に政治は出来ません」と自身のツイッターに批判のコメントを投稿。
人気バンドASIAN KUNG—FU GENERATIONのボーカル、後藤正文(43)も、自身のツイッターを通して「こういうのを政治利用っていうんだから、音楽に政治を持ち込むななんて人はガッツリ怒るべきだよ」と、安倍首相を批判するようなコメントを発表している。
「それにしても、国家の危機的事態の最中に、犬をなでて紅茶を飲む姿を流すのは……センスゼロというほかありません。
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(39)は、ライブ配信を通して頻繁に新型コロナウイルスの情報を国民に発信しています。その中でも、普段着姿で自宅から国民にメッセージを発信している姿が“国民に寄り添っている”と世界中から賞賛をあびている。小池百合子都知事(67)と人気YouTuberヒカキン(30)コラボを受けて、“自分も何かやらないと”焦っていたのでしょう。安倍首相は、評判の良いアーダーン首相の“自宅姿”を真似て流行りにのっかってしまったのかもしれませんね」(新聞記者)
星野は7日に放送された自身のラジオ『星野源のオールナイトニッポン』で、『うちで踊ろう』について「家の中で楽しくなれる、面白がれる”仕組み”を作りたいなと思って。そういう”仕組み”を作りたいという気持ちと、歌を作りたいなという気持ちをドッキングさせて、そのどっちも出来るようにしたのが『うちで踊ろう』という曲」と語っていた。その思いは、安倍首相にまるっきり届かなかったようだ。
■YOSHIKIは巻き添え事故?
2015年に年に発表したエッセイ『働く男』で星野は、《僕は『音楽で世界は変えられない』と思っている》《国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。できたとしても、XJAPANの楽曲を使って型破りというイメージを定着させた小泉純一郎のように、ただ利用されるだけだ》と、2001年の参議院選挙で自民党のCMに楽曲提供していたYOSHIKIを引き合いに出して、音楽と政治の関係について持論を展開している。
「今回の安倍晋三動画の問題で、星野のこの過去の発言も発掘され、話題になっています。XJAPANとYOSHIKIにしてみれば、とんだ巻き添えですよ。まさかのとばっちりを受けているYOSHIKIですが、3月24日には英バンドU2のボノ(52)、米歌手のジェニファー・ハドソン(38)、米ラッパーのウィル・アイ・アム(45)とのコラボ楽曲を3月24日に発表し、音楽家としての行動をいち早く行動に移していました。“一緒に頑張ろう”というYOSHIKIのコメントに力をもらったファンは多くいるでしょう。
他にも、YOSHIKIは早い段階からコンサートの自粛を訴えていましたし、4月3日には安倍首相と小池都知事に対して、自身のツイッターで“至急、緊急事態宣言をするべきだと思います”とも意見しています。どちらかというとYOSHIKIは今の政治に疑問を持っているんです。なので、今回XJAPANの名前が変な形で注目されたことを、YOSHIKIは非常に不本意に感じているでしょう」(芸能記者)
はたして『うちで踊ろう』は今後どう展開していくのか。星野とYOSHIKIの争いに展開する、などということがないように祈るばかりだ。