元自衛官が指摘 銃を扱うが「弾丸」を知らなすぎる日本の自衛隊 (2/2ページ)

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この貫通体、直径3㎜と小さいが、当たればその40倍の直径12㎝範囲を破壊する。人間であれば肝臓が半分以上消し飛んでしまう威力だ。

弾丸について知っておくことが大切なのは、それが戦闘のあらゆる点に影響を与えるからだ。作戦面では相手との交戦距離であり、防御面では自衛隊員たちが身につけるべき防弾装備や、銃撃を受けた隊員の救命処置である。

時代とともに銃も進化するが、銃はあくまで「発射装置」に過ぎないと著者の一人である照井資規氏は言う。実際に人を殺傷するのは弾丸の方であり、それは銃よりもはるかに速いスピードで進化しているため、そこへの認識の遅れは文字通り命にかかわる。だからこそ自衛隊員は弾丸に目をむけるべきなのだ。

自衛隊の海外派遣では「戦闘が起きているところには行かない」が前提だが、紛争地に行けばいつ銃弾が飛んでくるかはわからない。元自衛官の二人の著者による本書は、「銃弾」を通して現代の戦争や紛争の姿が浮き彫りにする。自衛官や警察官はもちろん、そうでない人にとっても、今の世界を知るうえで学びが多いはずだ。

(新刊JP編集部)

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