実は心眼の使い手だった!?新選組の独眼竜「平山五郎」の生涯【一】 (2/3ページ)
「へへっ……男が身を立てるっつったら、やっぱり剣術だよな!」
という訳で、元姫路藩士・堀川福太郎(ほりかわ ふくたろう)のツテをたよって出羽国仁賀保藩(現:秋田県にかほ市)の江戸藩校・久徴館(きゅうちょうかん※)に入門。
※本国・江戸ともに同じ名前の藩校があったそうです。
そこで神道無念流(しんとうむねんりゅう)剣術の修行に励み、積年の努力が実り免許皆伝となりますが、ある日、花火の事故で左目を失明してしまいます。
「あれほど花火は危ないから悪戯するなと言っていたのに……」
実際のところ(不幸な事故だったのか、自業自得の過失なのか)は不明ですが、とりあえず失明した左目を眼帯で覆ったところ、五郎に不思議な能力が開花したようです。
剣術の立ち合いで、見えない筈の左目側に回り込んで打ち込むと、どういう訳か的確に受け止め、あるいはいなし躱(かわ)して鋭く反撃してくるのに対して、見えている筈の右目側の応戦には、割と隙が多かったと言います。
これは左目を失明したショックによって心眼が開いたのか、あるいは視覚に頼らない分だけ、勘が冴えるようになったのかも知れません。