新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各テレビ局はドラマやバラエティ番組のロケとスタジオ収録の中断を発表している。

　また、ニュース番組や情報番組でも出演者同士が一定の距離を取るほか、リモート出演などの対応をしている。

「さらに、堺雅人（４６）主演のドラマ『半沢直樹』（ＴＢＳ系）をはじめ、元ＳＭＡＰの木村拓哉（４７）主演の『ＢＧ～身辺警護人～』（テレビ朝日系）など、多くの春ドラマが放送日の延期を発表しました。

　今のところ、春の新番組が放送されるはずだった枠は、再放送や総集編などを放送してしのいでいます。そのため、民放テレビ局では秋の番組改編を“凍結”するのではないかとささやかれているんです。特にＴＢＳはその方針を固めたと聞こえてきています」（制作会社関係者）

　テレビにおける番組改編期は通常、春と秋の年に２回。

「テレビ業界にとって春と秋の改編は大きな関心事。番組を終了し、新たに始まるということですから、改編は出演者やスタッフの生活にも直結してきます。それがなくなるのは業界にとって一大事ですが、このコロナの終息が見えない状況ではやむをえないでしょうね。４月から始まるはずだった新番組はいつから放送できるかわからず、そんな状況で秋のことを考えられるはずがない。

　“だったら”ということで民放キー局全社一斉に秋の改編を凍結して、２０２０年１月に一気に改編することを検討しているといいます。これには嵐の活動期間も大きく関わってきているんです」（前出の制作会社関係者）

■１月一斉改編

　嵐は２０２０年いっぱいをもって活動休止することを発表している。

「『嵐にしやがれ』（日本テレビ系）や『ＶＳ嵐』（フジテレビ系）など、グループの冠番組は２０２０年末で打ち切られることになるのではないでしょうか。ただ、メンバーの誰かを残してリニューアルしたり、新番組を放送するというのは十分に考えられます」（前出の制作会社関係者）

　そうなると、サンドウィッチマンや南海キャンディーズの山里亮太（４３）のような安定したＭＣを新たにキャスティングすることになる可能性が高いという。

「もしくは嵐のメンバーには降板してもらい、Ｋｉｎｇ＆ＰｒｉｎｃｅやＳｉｘＴＯＮＥＳ、Ｓｎｏｗ　Ｍａｎといった若手ジャニーズの番組を立ち上げるというのも考えられる。

　嵐関連番組のリニューアルは、民放の全社に関わってくることですから、１つのテレビ局が抜け駆けするわけにはいかない。そのため、秋の改編を凍結して１月に一斉に“ガラガラポン”して、２０２１年に新しいジャニーズ番組がスタートすることになるのではないかと関係者の間ではもっぱらなんです。

　また、こうした話の前提条件は２０２０年の嵐の活動休止。先延ばしはなく、やはりこのまま２０２０年末での活動休止というのは動かないということではないでしょうか」（前同）

　テレビ全局の番組改編に大きな影響を及ぼす嵐。あらためて国民的グループの真価を認識させられた。